まただんだん眠るのが難しくなってきたのだ。
12時を回る前に布団に入るようにはしているのだが、早けりゃいいってものでもないのだ。
早い分、時間にも気持ちにも余裕はあるが、微妙にサイクルが乱れるのでかえって眠れなくなることが多い。
かといって、ちょっと遅くなると、もう焦ってダメだ。
12時前から本を読んで寝る。これがベストパターンだと思っている。
ほんの数ページも本を読めば、もう文章を理解できずに目だけ流れている状態になる。
寝る時間だ。
電気を消す。
何も考えないように努める。
やがて夢の断片が流れ始める。
ここだ。
ここでそれが「夢の断片」であることに気づいてしまうのである。
「夢!?」
「ということは、寝れそうだった!?」
「ということに気づいたということは、起きちゃった!?」
毎夜、この繰り返しだ。
一度こういうことが起きると身構えてしまい、無意識に「夢の断片」を探してしまうようなのである。
厳密に言うと、私は「夢の断片」を恐れている。
それを認知するということは、寝れずに戻ってくることを意味するからだ。
「夢の断片」の不在を確かめたい思いが、探す結果になってしまっているのである。
寝不足も疲れも、「これだけ我慢しているんだから、今夜こそ寝れるはずだ」というプレッシャーになっているだけで、いい方に作用していない。
だからといって日中休んでしまえば、そのせいで眠れない気がしてしまう。
やっと金曜日だ。
早寝も早起きもいらないウィークエンドの始まりである。
ぐっすり眠る。