キーボーディストであり、果実酒使いでもあるきょんさん宅でいただいたしょうが酒があまりに美味しかったので、私の果実酒熱が再燃した。
現在しょうが、かりん、パイナップル、キウイ2種が漬かっている。
多くの果実酒は、漬けてから飲み頃になるまでが長い。1年ぐらいが多いだろうか。
それより早くても飲めないことはないが、基本、寝かせば寝かすほど美味しいというものらしい。
それにしても、私が過去に作った果実酒は、全て失敗に終わった。
グレープフルーツとスウィーティ。どちらも苦味ばかりで、およそ「フルーティ」という要素が見当たらない。
それが4ℓの容器に居座っているものだから、とてもじゃないけど「次」という気持ちにはなれなかったのである。
失敗の原因は分からない。
しかし、改善策はあった。
容器が大きいと、このように失敗したときのダメージが大きい。
もっと小さい容器にして、むしろ種類を増やしたほうが楽しめるのではないか。
早速100均でガラス容器を数個、買ってきたのであった。
きょんさんのしょうが酒は、しょうがそのものを漬けたものではない。
砂糖漬けというのだろうか。これに焼酎を入れただけである。
そして驚くべきことに、1ヶ月で美味しく飲めてしまったのだ。
早速私も真似してみたが、きょんさんのやり方をならって、アバウトな代わりにこまめに味見をする、という事にした。
1ヶ月どころか、10日もあれば飲めるぞ、これEE:AE478
きょんさんからも続報が入り、しょうがの味が出過ぎてきたので、濾してしょうがは抜くとの事であった。
アバウトといっても、このように臨機応変に対応するから、失敗がないのかもしれない。
つまり、要は味見であるEE:AEB80
面倒で我が家のしょうがはまだ入れっぱなしであった。
どれ、ここらで全部、味見といきますか。
心ときめく瞬間である。
まずはしょうが酒。
これは時々飲んでいたから、失敗作ではないことは分かっている。次は「漬かり過ぎ」の心配であった。
ゴクリ。
うん、確かにかなりしょうがが強く出て甘味が押されている感じだが、私はしょうが好きなので、まだいける、というかまだ出すのが面倒であった(笑)これはまだ良し。
パイナップル。これもしょうがと一緒に、砂糖漬けになっているものを買ってきた。同じ日に、同じようにして漬けたのだった。
これは。
こ、これは失敗EE:AEB64パイナップルの味が出ていない。酒だ。かといってただの酒でもない。得体の知れない酒だ。恐らくこれは、救い難いパターンだろう。神よ。
キウイ。
これは生のものを、1つはレモン入りで、1つはキウイだけで、氷砂糖と一緒に漬けた。
まだ1ヶ月も経っていないが、これは普通の果実酒よりは早く飲めるらしい。
だからといって(笑)もう飲める飲める、こりゃもうキウイだ、トゥーマッチキウイEE:AE5B1
先にレモンなしの方を飲んだが、激甘!!
これでも砂糖の分量は、よくあるレシピの半分ほどしか入れていないのだ。キウイ、恐るべし。
その代わり、レモン入りの方は、かなりマシであった。
実はレモンなしは、私の勝手なアレンジである。
多くのレシピは分量に差はあれ、レモンが一緒に入っていたのである。やはりそこに根拠はあったのだ。
もう飲めそうな感じだが、これも寝かすほど旨くなるのだろうか。引き際が分からん。
一番魅力がないのは、かりんである。
かりんなんて食べたことないし、良く薬のような使い方をされているので、味の方は期待薄だ。
しかも父がその辺で拾ってきたヤツを、腐る寸前まで放置したものだ。痛んだ部分を削って使ったのである。
そしてこれは、由緒正しい「一年コース」であった。漬けたのは11月8日。まだ1ヶ月も経っていない。
飲むだけ無駄なような気もしたが、この味見が大切だということを学んだばかりじゃないか。
こうして飲んでみて分かったが、これは単なる味見ではない。果実酒とのコミュニケーションである。より愛着がわいたことは確かだ。
かりんだけ無視すれば、かりんだけ距離が縮まらないだろう。
どれ、1ヶ月経たないあなたはどんな感じでしょうかね。
結構いいぞEE:AEACA
何というか、まだ浅いというか若いというか不十分な味だが、これが一番バランスのいい果実酒になりそうな感じだ。至極真っ当な育ち方をしている。
かりん、良し。しょうが、良し。
さて、キウイとパイナップルはどうかね。
そこで考えたのが、マイマイでプラ、つまり出来損ないと出来損ないを足して、上出来にならないかと。
レモン抜きキウイとパイナップルを足してみようEE:AEB80
果実酒との交流は続く。