「ハッ、もしや!」
ガバッと体を起こして、時計を見る。
5時半。朝だ。
このような目覚めは久しぶりである。いざ行かん。
布団に入って寝ていたエルを起こすのは可哀相だったが、これに付き合うと寝坊は確実だ。
手早く丸めて抱く。寝ぼけているうちに、連れて行く。
朝ゲーEE:AEAAB
もはや5時半などという時間は、朝ゲーにおいては寝坊である。
電源を入れ、立ち上がるまでに歯磨き。
やっと日常が戻ってきたのだ。
弁当を作り、洗濯機を回す。
後ろめたくないぞ。後ろめたいことなんか、何もない。私、家事やってます。
ダンナを送り出し、朝ご飯を食べる。塩サバ。真っ当な朝ご飯だ。いいぞいいぞ。
ところが食べ終わった皿を流しに置いたところで、それはやってきた。
凄い勢いでやってきた。
有無を言わさずやってきた。
う、ちょっとだけ・・・。
座ったまま目を閉じる。
おかししいなぁ、寝覚めは良かったのに。
気がついたら私は、ソファに横になって寝ていた。
なぜ気づいたのかというと、娘ぶー子が帰ってきたからである。朝帰り。あ、なんも色気のない朝帰りだ。アキバ行ってきたらしい。
「ねぇねぇ、あのね、おかんの欲しがってたもの(バルフレア)、なかったよー、やっぱね、もう売ってないよ、古いから。でもねでもね、その代わりにね、これこれこれ、見てジャーンEE:AEAABキーブレードぉEE:AE478」
寝ている人間にここまで弾丸のように喋れるなんて、どれだけ可哀相なのアンタは。
仕方なくかなりぞんざいに返事をしたが、一向に構うことなく彼女は続けた。
「でね、でね、これ、見つけたから買ってきたよ。『ググッてはいけない言葉』~!!」
昨日言っていた本である。出稼ぎ先で読んだ怖い本らしい。よくぞこのリアクション相手にそんなものを出したね。
「・・・泊まるなら連絡して・・・。」
眠い。このテンションについていけん。だからと言ってひど過ぎるリアクションである。本かキーブレードに触れてやれよ。
「え??言ったじゃん、アキバ行くって。」
なぜ行く=泊まるになるのか。
どうも彼女は「言うと面倒なことになりそう」なことは、省略する傾向にあり、結果余計に面倒なことになることが多い。
しかしあまりに眠かったので、そこまでだ。ぶー子も言いたい事は言って満足したのか、大人しく部屋に戻っていった。
そういえば洗濯どうしたっけ??干さないと。
眠い。カレーを食べよう。
せっかく早く起きたのに、結局後ろめたい状態になってしまった。
まぁ病み上がりだ。長い病み上がりだが、過ぎてしまえばあっという間さ、フッ。
とか言いつつ、もう木曜日じゃないか。冷蔵庫どうなった、冷蔵庫。
寝込んでいる間、私は調理をしなかったので、食材は動いていないはずだ。
ダンナとぶー子が時々食事を作ってくれたのはいいが、在庫のことなど考えていないので、それぞれ思い思いに残り物が出て冷蔵庫はパンパンであった。
久しぶりの調理は、これの消費である。
そのお陰で買い物に出なくて済んだが。
しかし消費を一番に考えた献立なので、またややこしいレシピばかりになってしまった。
鯖の棒寿司とづけカツオと豚肉&夏野菜の南蛮漬けともずくのサンラータン風スープ。どういう組み合わせじゃEE:AE5B1
作ってきます~EE:AEB5C