ラーメンを作っている。
mixiのアプリだ。つまりゲーム(笑)
これまでもマイミクさんを通じてmixiのゲームは何度かやったが、そのどれも大した発展もなく終わるのが常であった。
まず私はゲームの趣旨を理解していないし、一緒に協力し合う仲間が少ないのである。
おのずとコツコツと小さな積み上げをしているだけになり、やがて終わる。
それでも私は私なりに楽しんでいたのである。
今回も私なりに楽しんでいた。
説明を読むのが面倒なので、いつも最初は適当に始めてしまう。
スープを作る。
麺と具材を買う。
組み合わせてラーメンを作る。
その繰り返しであった。
ただひたすらに、それを繰り返した。
来る日も来る日も、何度も何度も。
そのうちこんなんでもレベルは上がる。すると、スープや具材の種類が増えてくる。
作るラーメンの幅が広がる。
私は毎日ラーメンを作る。
ただひたすらに「こんなラーメンが食べたい」というものを。
スープはどの種類も平均的に揃っているように、作る時間に頭を使う。
1分でできるスープ。11時間もかかるスープ。
なんでこんなに差があるのか。良く分からないが、時間がかかるスープほど一度にできる量が多いので、要は合理的ということか。
時々マイミクさんからプレゼントが届く。
変わったものもあり、早速使ってみたりする。綺麗なトッピング。ちょっと豪華。
そんな小さな変化を楽しみつつ、毎日毎日「美味しそうなラーメン」を一生懸命作っていた。
しかしいくら私がバカだといっても、さすがにこれを続けているうちに疑問が沸いてくる。
私は一体、何のためにラーメンを作っているのか?
もし「ラーメン魂」をやっている人がこれを読んだら、私のバカさ加減に呆れるだろう。
これではただの自己満足ゲームである。喜びは「美味しそう」、これだけだ。
そこでやっと、他にできることに挑戦してみたのである。
まず、時々画面に現れるスペシャルゲストにラーメンを食べさせてみた。
1回食べるごとに満腹バーが伸びていくが、どうかするとほんの数ミリしか動かないこともあり、満腹までの道のりにウンザリしてしまった。
「ミッション」は、まだもう少し簡単であった。「こんなラーメンを作れ!」という指令に従って作るのである。
その暁には、珍しい食材が手に入ったりする。
こちらはいくらかクリアしたが、例えば「背脂多め」というので「背脂多めロイヤル」を使ってみたら、アウトであった。
「背脂多め」といったら一語一句間違いなく「背脂多め」なのである。
このせいですいぶん貴重な食材を無駄にした。
いや、後で言うが、すでにもうかなり無駄にしていたのだが・・・。
で、そうなると今度は指令通りの食材が揃わない。揃わないからクリアできない。
こちらも結局放置である。
自慢の1杯で勝負する「対戦」もあった。
これもちょいちょいやるにはやったが、勝ち負けの理由が分からず、単なる運のようでバカバカしくなって止めてしまった。
「修行」。
これもミッションに似ているが、こちらはもっとシビアである。
全国修行で、都道府県ごとにミッションがあるのだが、「この食材は茨城県で揃えろ」だとか、茨城に行けばその食材は難易度が高かったりして、まるでクリアできる気がしない。
かくして私は結局、ただただ自分の食べたいラーメンを作るのみとなった。
転機はブログに入ったコメントであった。
ラー魂仲間が「これでラーメン作ると、貴重なスープが手に入るよ!」と、食材をプレゼントしてくれたのである。
食材のやりとりはこれまでもあったが、私には単なるトッピングだったので内容は全然気にかけていなかった。
何となく、これまでのプレゼントを無駄にしてきた予感が・・・。
言われた通りに作ったら、スープができた。
そしてその頃、P仲間のラー魂仲間が、このゲームのキモを教えてくれたのである。
麺、スープ、トッピングには「うまさ」が数値化されていて、その合計が、何をやるにもものを言うのであった。
スペシャルゲストの満腹度も、対戦も、適当なラーメンでは非効率だったのである。
私はこれまで自分がやってきたことの馬鹿馬鹿しさに脱力した。
いい食材を「綺麗だから」「珍しいから」と、どれだけ無駄にしたことだろう。
思えばラーメン対戦で、わさびだけたくさん載せたラーメンを何度か見たが、あれはわさびの「うまさ」が高いからである。
あんなものに私が心を込めて作ったラーメンが負けるとは悔しいが、改めてうまさの合計を上げて対戦を挑んでみた。
勝てる勝てるEE:AE478
そして勝った報酬で、ミッションに足らなかった食材が手に入った。
これでミッションもひとつクリアし、新しいスープを手に入れることができた。このスープもいつか何かの役に立つだろう。
スペシャルゲストも簡単に満腹になった。
その報酬で、また食材が手に入る。
こうなったら修行も極めてやる。簡単なのからやればいいのだ。諦めるな。
まずは「塩か味噌のスープ800杯」だ。これなら必要なのは時間だけである。
遅ればせながら、面白くなってきたぞ。
この場を借りて、貴重な食材をくれるNaOさん、いつの間に999個も食材をくれたモリケンさんにお礼を言いたい。
さて、そろそろスープ、できたかなEE:AE478