ローズマリー。
そんなものを料理に使う発想は私にないが、レシピに書いてあれば別である。私はレシピの奴隷なのである。1センチのローズマリーのために一束だって買うだろう。
そんな訳でローズマリーだ。
今日もダルいので、簡単で元気が出そうな晩ご飯としたい。
ところで「赤まむしドリンク」というものを飲んだが、バッテリーはビンビンだぜ、という事にはならなかった事を報告しておく。
晩ご飯は、香り野菜、というか臭い野菜盛りだくさんの蕎麦と、半額で買った鶏肉。
この鶏肉の方に、ローズマリーが必要だったのである。マリネ液と一緒に漬け込んでから、オーブンで焼く。
ハーブなど滅多に買わないから忘れていたが、値上がりしたんだった。
前は100円で買えたのでレシピに従ってホイホイ買っていたが、150円。
自分ではその必要性を感じないものに、150円だ。微妙。
しかしレシピ考案者は必要性があるからリストアップしているのである。やはりないのは不安だ。
あんな使い回しのきかない葉っぱが、半額で買った肉と同額とは納得いかない。
そこでグルッと店内を回ってみたら、なんと、同じ150円でローズマリーをポットで売っていたのだ。
同じ値段なら、増える可能性がある方が安上がりではないか。
しかも、使う分だけ切ればいいのだ。持て余すこともなかろう。
なによりも、「ハーブを育ててます」という響きがいい。あんな庭で言うのもなんだが。
かくしてローズマリーをポットで買って帰ってきたのである。
家に着くと、買ったものをしまいもせずに、ネットでローズマリーの育て方を調べた。
殺伐とした庭だが、反省してそれぞれの特性を調べ、今残っているものは少ないが元気にしている。
中でもエニシダは地植えにしたらバカみたいに成長して、恥ずかしいほど花が咲いている。
私が注意して水をやるよりも、勝手に地面の栄養素を吸い上げた方が良く育つという、いい例である。
それを考えればローズマリーも地植えにする方がいいのだろうが、芝が生えているので植えるスペースがない。
空の鉢ならアホほど出しっぱなしてあるので、その中のひとつに植え、1本切ってキッチンに持っていった。
凄い香りだ。そりゃそうだ、もぎたてのローズマリーである。何だかとても得した気分だ。
オリーブオイル、赤ワイン、バルサミコ酢、塩こしょうとともに混ぜ、鶏肉を漬け込んだ。
後はオーブンで焼くだけだ。ローズマリーよ、お前の力を見せておくれ。ポットの今後がかかっているぞ。
しかし蕎麦に合うんかいなEE:AE4E6