モンゴルの民話だそうだ。
昔読んだことあるなぁ、と思って手に取ったのだが、ウウッ、泣ける話である。
モンゴルの奥地で、おばあさんと貧しい暮らしをしていた羊飼いの少年スーホ。
働き者のスーホは朝早くからおばあさんを助け、羊を追っていた。
そんなある日、スーホの帰りが遅いので心配し探しに出ると、彼は1匹の白い子馬を抱いて帰ってきたのである。
親とはぐれ、弱っていたこの子馬を、スーホは大切に育てていく。
そして子馬は立派に育っていった。
やがてこのあたりを治めている殿様が開く競馬大会に出ることを勧められ、意気揚々と白馬にまたがって出かけていくスーホ。
そこから悲劇が始まるのである・・・。
モンゴルの民話、ゴツい絵といい、簡単に子供が飛びつくような要素が見えないが、ちょこっと大人になった子供にぜひ読んであげたい本だ。
こういう悲しさに触れて、心にそれを響かせることは、大切なことだと思う。
子供の私はこれを読んで何を感じたのだろうか。
ぽ子のオススメ度 ★★★★☆
「スーホの白い馬」
再話・大塚勇三 絵・赤羽末吉
福音館書店