収納スペースを確保するために、押入れの整理をすることにしたのだ。
もうだいたい入っているものは分かっていたが、あくまでもヴィジュアル的な部分だけである。
布団と掃除機と扇風機と、箱と箱と袋、箱箱。
そんな感じだったので、箱と袋の確認と整理である。
上の段に、布団と箱が4つ。
こっちの箱の正体は、バスタオルとタオルセット、ゲームのコントローラーであった。
タオルは足りているので厄介といったら厄介だが、問題はコントローラーの方である。
コントローラーと言っても手に握るものではなく、足で踏む「ステッパーコントローラー」だ。ジョギングのゲームのソフトと一緒に購入した。
私達はもう、何年、何十年も前から「痩せたい」と願っていたが、根性も時間もない。
そこで、家で遊びながら走れるというこれを買ったのであった。
よいしょよいしょ、と、片足ずつ踏み込むたびに、画面のキャラクターも前進する。
すぐに次の足を踏み込まないと、キャラクターはしゅるる・・・と沈んでしまうのである。必死だ。
踏み込む力は何段階かに設定できるようになっていて、重くするともう「ジョギング」などというスポーツではなくなる。
同じようなもので、音楽に合わせて指揮棒を振るゲームもあるが、この振り幅も大きく設定すると非常に苦しいことになったりしたものだ。
で、大きく場所をとっているこれは、果たして今の私達に必要なのだろうか。
そもそもソフトがもう、初代プレステである。
どうせならWiiFitが欲しいよEE:AE4E6それですら続ける自信がないが、ということはこんなものはもう必要ないのである。
ハードオフに持っていこう、よいしょ、・・・、と箱を持ち上げたら軽っ!!空やんEE:AEB64中身はどうした。
・・・・・・・・ずいぶん前にもう、ハードオフで引き取ってもらってあったのだったEE:AE4E6
「引き取って」。つくづく、金にならなくなるまで家で保管してしまう性分である。
残りの箱は、レシピの切り抜きであった。びっちり一箱分。
忘れていたぐらいだ、もうこれはいらないだろーEE:AE5B1ちょうど今日は古紙回収の日だ、まとめて出してしまえ。
見ないで出せば良かったのだ。
しかし一度見始めてしまうと、美味しそうでどれも惜しい。
レシピ一箱、保留。
ステッパーコントローラーの箱を潰し、タオルは仕方ないから使うことにして洗濯へ。次は下の段だ。
なんとな~く、ヤバい感じはしていたのだ。その正体までは分かっていなかったが、見て色々と思い出した。
フタつきの籐のかご。結構大きなものだが、カビでビッシリ。
どーすんだよおい、何で前回そのまましまったかな、とフタを開けると空。はぁ!?
これはハズレですか、私は強欲ババアに認定ですか、なんだってこんなカビだらけの箱を・・・。
恐らく大きくて捨てられなかったのだろう。今日もまた元に戻したくなった。
しかしこのままでは場所をとるし、衛生上よろしくない。
粗大ごみで出すのはバカバカしい大きさだが、ゴミ袋には入らないものな~に?
なぞなぞじゃないのだ、どうしたらいいんだこれは。
分解することにした。素材は籐だ、カッターで切れるだろう。
フタは蝶番で繋がっていたのでドライバーで外した。
しかし、結局柱になっている部分は棒であり、カッターでは切れない。
もうね、これも保留ね。ばっちいから庭へ。
籐のカゴがこの有様である。嫌な予感はしたが、的中した。
実は九州の義父母が東京に少しばかり荷物を置いていったのだが、それを預かっていたのだ、この押入れで。
嫌なことから先に済ませるようになったのは、ここ数年である。まず義父の卒業アルバムを手にとって見た。
ああEE:AEB64湿気で表紙、にじんで変色してますねEE:AEB64EE:AEB64
ページをめくるともう、ベロベロのグニャグニャだ。
お義父さん、70歳になられました。もうこんなもの、忘れてますよね??
触れずにそっとそっと、しておきましょうね。思い出って、そういうものよ。
義母から預かっていたのは、お茶に使う道具だった。
これは陶器だったので助かったEE:AEB67入れてあったダンボールはひどいが。
というか、なんでこんなに湿気ているのだ?下の段。
そしてなんで今までほったらかしていたのか??
ここはかなり注意の必要なデンジャーゾーンである。布団は大丈夫なのか。
奥のほうから、カビの生えた湿気取りが出てきた。