人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

その現象に、抗ってみる。

歳というのは急にとるものではないから、自分の老化現象にはなかなか気づかないでいた。

「なんとなく違和感を感じる」、そんな事が多くなってきたこの頃だが、考えてみればそれが老化現象の始まりのような気がしてきたのだ。

近くが見えないなんて言うのも、「何か知らんが、最近見づらいなぁ」ぐらいな時期が長かった。

これはもうハッキリしているから答えは言わないが、100均のメガネでも結構見えるので仲良く付き合っていこうと思う。

ちなみに一番メガネを必要とするのは、ゲームの攻略本を読む時だ。

小説や新聞よりも小さな文字で、ビッシリ書いてある。

1ページですごく勉強になるのだ。

歌を覚えられなくなった。

以前は覚えようと思わなくてもある程度は勝手に頭に入ったが、何度も何度も聞いて「学習」しなくてはならない。

どうりでカラオケの新曲が増えないわけだ。

疲れやすい。

だから寝てばかりである。

そして疲れが抜けにくい。

今日はエアロビの日だったが、「覚えにくい」「疲れやすい」ときているのだ、非常にキツい90分である。

しかし周りは、私より明らかに年上と思われる人が多い。

多いのに、私より明らかにタフで飲み込みが早い。

なぜだ?

加山雄三がゲーマーであることは結構有名な話らしいが、聞けばかなり優秀なゲーマーで、ちょっとやそっとじゃできないような遊び方もできるらしい。

御年70いくつとの事だが、うらやましい限りである。

ちなみに私のゲームにおける老化現象は、アクションボタンを覚えきれないので「捨て」のアクションが多数あること、バトルスピードについていけず勝敗までの過程が理解できないこと、当然反射神経も鈍っているので不利な展開になるケースがあること、などだが、まぁ一応それでもまだ何とかなるにはなっている。

今やっているゲームはあまり反射神経を要求されないRPGだからということもあるかもしれないが、次は戦闘機に乗ろうと思っているので何度も墜落し、撃墜されることが予想される。

しかしだ。

ゲームなら、こんなんでも43歳の平均よりは、いい成績を残す自信はある。

なぜなら絶え間なくゲームをやってきたからであり、継続は力なりなのである。

もっと他のことをやっておくべきだったが、どうやら他には何もないので今はもうゲームぐらいしか残っていない。

加山雄三路線を狙えば、70になる頃に少なくともひとつ、人に誇れるものができるかもしれない。

ゲームだが。

ないよりいいだろう。

か。

エアロビにしても、スタートは出遅れたが、ここで諦めたらさらにエアロビにおける老化は進む。

継続だ。力なりだ。

現状では底辺で必死についていっているが、なぜか指先の運動だけは簡単にできた。

ゲームのお陰だろうか。

ないよりはいいだろう。

か。