恋は人を美しくする、と言われている。
しないより、した方がいいのが恋だ。
ジャンジャンした方が良いのだ。
いくつになっても。
しかし相手は20も年下だ。
さすがにちょっと驚いた、もうちょっと上かと思っていたが、彼は22歳とのことである。
娘ぶー子と同い年だ。
問題は、結婚して20数年、この歳で娘ほどの歳の男にうつつを抜かしている、というところではない。
恥はそれが二次元の男という部分である。
いまだに空想癖が抜けない夢見がちな43歳だが、二次元に限らず、絶対に手の届かない相手に熱を上げる事は珍しい事ではなかった。
もちろん3次元を入れると相当な数になるが、この際言おう、最後に好きになったのはハンター×ハンターのヒソカである(笑)
どれだけ簡単に恋に落ちているかが分かるだろう。
さて、今度の相手はゲームのキャラクターである。
そりゃ作り物だ、カッコイイとか言うレベルではない、ヤバいレベルだ、現実にいたら物凄く嫌だ(笑)
しかし、恋は理屈ではない。
気がついたら落ちているものなのである、バルフレアぁEE:AE595
彼は、ゲームの主人公ではない。
一緒に戦う仲間なのだが、あくまでも脇役なので、画面の真ん中に持ってくるのが難しい。
脇役のくせに私が勝手にリーダーにしたりしているが、このゲームはイケメン鑑賞ゲームではないのだ、基本的にキャラクターの背中を見る形で進めていくようになっている。
そこを苦労して振り向かせて見たり、視点を変えてみたり、無駄に装備の設定などしてバルフレアのステータス画面にしてみたり、余計な事に時間をかけているが、東京ドームの2階席から観るライブのように小さく不鮮明である。脇役の定めか。
なので昨夜はみんなが寝静まってから、パソコンで画像を探すことにした。
「バルフレア 画像」なんていう文字がどこかに残ったら恥ずかしい、仕方なくゲームのタイトルのみで検索したが、う~、そうなると広すぎる、バルフレアだけでいいのだが。
しかし夜中にコソコソゲームのキャラクター(22歳)の画像を探していたことが家族に知れたら、超恥ずかしい。
ならばとアプローチを変えて、攻略サイトや個人のブログを見てみる事にした。
どこかにキャラクター紹介や画像があるんじゃなかろうか。
「とうとうレックスが殺されちゃいました!!」
えーっ!?レックス、誰!?EE:AEB64
私がまだ出会ってないその人は、死ぬ運命なんですかEE:AEB64
ダメだ、攻略サイトやプレイ日記は危険すぎる。
こうなったら望みは、攻略本である。
前にも書いたが、この攻略本は良く言えば詳しい、悪く言えば余計なものが多いというもので、キャラクター紹介なんぞいらないと私は思っていた。
それがここに来てかように役立つ日が来るとは。
591ページもあって、バルフレアが大きく載っているページは2ページだけであった。
しかもそのうちのひとつはお姫さまの腰を抱いており、非常に不愉快になった。
もう深夜の1時半は回っていたが私はしぶとく591ページを何度も往復し、彼の姿を探す。
しかし591ページの多くはモンスター情報に割かれており、本来なら必要なその情報を恨めしく思うのであった。
バルフレアの下敷きとかメモ帳とかカードとか、そんなんでいいから手に入らないだろうか?
あぁ、彼に回復魔法をかけられたい・・・。
我ながら気持ち悪いので、この辺にしておく(笑)
では行って来ますよ、あの世界へEE:AEB80