「九州系が食べたい・・・。」もはや悲しげである、ダンナのつぶやき。
近所には好みの店がなく、行くなら下井草の御天か立川のパワー軒か武蔵境の純氣あたりになるが、どれも微妙に遠く、しかも「この間食べたしなぁ」という感じがあってあまり気が進まなかった。
しかし私の中ではもう１軒、実は心のリストに載っている店があったのだ。
厳密に言うと「載せたいのだがどうか」というギリギリのポジションであり、だからこそ確かめに行きたいと思っていたのである。
ダンナの評価はあまり良くないようだったので私も遠慮していたのだが、こういう時はチャンスなのではないか。
ギリギリと言っても、決して悪い意味でのギリではないのだ。
「もっとこうだったら最高なのに」という、ある意味こっちのわがままな言い分なのである。
行って後悔するような事はないだろう、４年ぶりのてっぺんだ。
何か変化はあるだろうか。
満席である。人気は定着しているようだ。
待っている間にメニューを持って来てくれたが、前回来た時からずいぶん変わっていた。
とにかくメニューや選択肢が増えており、嬉しい変化である。
ラーメンは「とんこつ」「こってりとんこつ」「あっさり」「塩とんこつ」「こってり塩とんこつ」「にぼしとんこつ」「あっさりにぼしとんこつ」「東京しょうゆ」から選ぶ。すごいラインナップだ。
麺は細、中太、太から選び、無料でカリカリ（焼きにんにく）、辛しみそ（控えめ、中辛、メチャ辛）、生にんにくなどがつける事ができる。
また、ランチは非常にお得なセットが充実していた。
もう、食べる前からテンション激上がりだ、どうしましょう。
そして、前回なかった辛子高菜が、有料だがつけられるようになっていた。
タレも卓上に置いてあり、自由に入れる事ができる。
あとは食べてみてどうか、という結果を残すのみだ。
という事で、「高菜ラーメンをこってりとんこつで、細麺、カリカリつき」を注文。
あ、麺硬めにと言い忘れたが、きっと替え玉するだろうから、その時に頼めばいいか、比較もできるし。
トッピングのせいだろう、見た目は九州系の典型ではない。
しかし泡だって茶濁したスープは、本格的なそれを思わせる。
無料トッピングで頼んだカリカリはフライドガーリックのようなもので、これが散りばめられていたが、全体的な色合いがいまひとつ。やっぱりネギとキクラゲはしっかりあったら嬉しい。
しかしチャーシューはそこそこ厚みのあるもので、とろけるように柔らかいもの、卓上にはトッピングも兼ねるようなざまざまなアイテムが揃っているので不満はい。
麺は、このままで充分いい具合に硬めになっていた。
前回、麺がいまひとつとの感想を持ったのだが、これは最高EE:AEAAB
コキッとした食感の極細麺は、バリカタであった。
スープぅEE:AEB64
これは「塩とんこつ」に対して「醤油とんこつ」のようだが、以前のように味が薄いなどということは全くなく、むしろちょっと濃い目加減。
しかししっかり乳化してとろけるスープがまろやかさを出し、とても良いバランスになっている。
かと言ってマイルドかというとそんな生易しいものではなく、まとわりつくような重さがあり、なかなかインパクトがあるものだ。
こーれはヤバい（笑）一気に御天が遠くなった。
ただ、御天のような豚の攻撃性はなく、そういう部分ではマイルド。
どちらが好きかは好みが分かれるだろう。
私などはどちらも好きだが。
替え玉、半玉（５０円）を硬めで追加。
ゴイスEE:AEB64もう粉落とし状のバッキバキ。
私は好きだからいいが（粉落としと言おうか迷ったのだ）、これはちょっとビックリする人もいるんじゃないか。
これに今度は、辛子高菜を入れて食べる・・・シアワセEE:AEAC5
高菜はちょっと量が少ないかと思ったが、結構辛くて濃い味なので結果的には丁度良かった。
クドくなってきたら卓上の紅生姜を入れる。
他にごまやこしょう、カレー粉など、卓上アイテムはバッチリ揃っている。
いや～～～、美味しかった。
美味しかったし、他にも食べたいものがたくさん出てきてしまった。
堂々私の心のリストに載せ、今後も通わせていただきたい。
ぽ子評価です。５段階で、
麺：５
具：高菜、卓上アイテム込みで４
スープ：５
総評：５
「高菜ラーメン（こってりとんこつ）細麺、カリカリ付き」
別皿で頼んだ辛子高菜。
