人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

うがいはトレーニングになり得るか

足上げ腹筋、ブレストレーニング。

水。うがい。トローチ。

ひたすらこればかりを繰り返しているが、だんだんこんな事だけで意味があるのか不安になってきた。

そろそろ声を出してみたいが、ここでは無理だ。

ならばしかし、いつ、どこで?

見通しもつかず、ただ足を上げてフーと息を吐いている。

間近のライブでやる曲は、私が無理を言ってお願いした曲である。

酔っていたため、私とは違う高い世界に住む方に頼み込んでしまい、自分の首を絞める結果となってしまった。

しかし結構テクニカルな曲なので、この機会を逃せばもうチャンスはないかもしれない。

練習するしかない。

本当に好きな曲なのだ。

しかし、軽く歌ってみたところで、大きな問題が露呈した。

高音を心配していたのだが、そちらは最悪潰して出れば何とかなる。

伸ばすところの声が続かないのである。

こいつはどうにもごまかしようがない。

サビの後半の一番の聞かせどころである。

不思議な事に、2ヶ所、どうしてもブツンと切れてしまうのだ。

しかしどのサイトもひたすら「ボイストレーニング」「ブレストレーニング」であり、これがどうロングトーンに結びつくのかが良く分からない。

何より、効果が全く実感できない。

ああ、思い切り歌いたい。

歌って確かめたい。

確かめて、ごまかす方法を考えたい。

それが可能な場所は、カラオケかスタジオだろう。

しかし、普段バンドの人数で頭割りして払っていた金額を、スタジオにひとりで払うのは割高だし、カラオケだと入っている曲ではないので何がしかの機材(私個人の場合、ラジカセレベルであるEE:AE4E6)を持ち込むことになるだろう。

他に方法がなければどちらかで手を打つが、調べてみると、世のボーカリストは色々と工夫していることが分かった。

例えば車で歌う。

なるほど。これならカーステに合わせて歌うこともできるが、できれば立って歌いたい。

枕に顔を押し付けて歌う。

階下のダンナにしっかり聞こえていた。

公園。

さすがにそんな勇気はない。

これはやはり、スタジオかカラオケか・・・。

今日も湯船につかって「フー」とか「ハー」とかやっていたのだ。

トレーニング中に喉を乾かさないようにしなくてはならず、風呂場は格好の場所なのであった。

シャワーのお湯をそのまま口に含めば良い。

その時、ふとひらめいた。

そのまま「アー」と言ったら、上手い具合にミュートされたのである。

私は立ち上がった。

目を閉じ、息を吸い込み、シャワーを口の中に突っ込んで歌った。

イケルイケルEE:AEB80

しかもシャワーが喉に向かって噴いてくるので、うがいしながら歌っているのである、スゲー。

何度かむせたが、スタジオ代よりダメージは低い。

しかし肝心なロングトーンは、簡単にできてしまった。

シャワーが息の排出を上手い具合に抑えているのだろう。ライブに持って行きたいぐらいだ。

この行為に意味はあるのだろうか。

トレーニングではなく、単なるうがいなのか。

何をやっても効果の実感がない。

ちなみにダイエットとしての効果も実感がない。

それから、バランスボールは大五郎が穴をあけてしまった。

唯一、進歩が分かるアイテムだったのに。