ふじもっちゃん、続いてますが。一緒に買ったもんで。100円で。
今度は期待していたドラマを充分堪能できたと思う。
フランス革命真っ只中の、国境に近いフランス東部のモメリアン要塞は、脱獄不可能と言われる徒刑場となっていた。
無実の罪で拘留されていたヴィドックは、何度も脱獄を繰り返した挙句終身刑となり、とうとうここに移されて来たのであった。
どうせ大人しくしていても終身刑だ、ここも脱獄してやる、と決めていたヴィドックだが、どうも胡散臭いこのモメリアンの真実を暴きたくなってくる。
閉鎖された礼拝堂、幽霊の噂、囚人を誘う美女、謎の死者・・・。
しかし脱獄を待てぬ仲間達は、ついに行動を起こすのだ。
脱獄不可能のモメリアン、最後にそこを出るのは誰か。
面白かった^^
珍しくぶぁ~っと読んでしまった。
先が気になって、毎晩寝るのが惜しかった程だ。
しかし主人公ヴィドックがあまりにもカッコ良すぎて、少々冷める。
そもそも実在した「伝説的怪人フランソワ・ウージェーヌ・ヴィドック」がモデルになっているとの事だが、伝説的怪人過ぎるのである。
まぁ時代も時代だから、昔話的にアリかもしれないが、どうもリアリティを求めてしまうタチなのでそこだけが気になった。
ぽ子のオススメ度 ★★★★☆
「聖ヨゼフの惨劇」 / 藤本ひとみ
講談社文庫 ¥533(税別)