見たくないものを見てしまった・・・・・。
しかしそれは「見てはいけないもの」ではなく、「見なくてはいけないもの」であった。
例えば体重計のようなものであり、返って来たテストの答案用紙のようなものであり。
見たくはなかったが、それは現実なのである。
次に歌う曲が決まりつつある。
ずっとずっとずっと歌いたかった、大好きな大好きな大好きな曲である。
酔った勢いでお願いしたらちゃんとメンバーを集めてくれたのだが、そのメンバーを知って私は青ざめた。
ミカエル、ガブリエル、ラファエル、三大天使揃ってますがなEE:AEB64
Pで弾く人は総じて上手いが、この3人は私がまだPに行き始めた頃に知り合った人達であり、そのテクニックに驚愕して自分の小ささを知ったものである。
もちろん一緒に演る日が来るとは夢にも思わなかった。
そんなバチあたりな事を考えると、ロクな死に方をしないはずである。
しかし、夢に見る間もなく、向こうからやってきたのだ。
私は死ぬのか?
そこで私は思い出した。
ゾッ。
ヤバい、このままでは私もバンドも大恥をかく事になる。
思い出したのは、見たくなかった先日やったライブのビデオである・・・・・・・。
敗因は、一度も練習の声を聞かなかった事だろう。あそこまで酷いとは思っていなかった。
もちろん余裕があった訳ではない。
いつも酔っ払っていたので、そこまで頭が回らなかったのである。
小学生の運動会と同じで、「頑張った」ということろで満足していたのだ。
そもそも「努力」という行為を知らないので、「頑張った」が最上級だったのである・・・。
頑張るだけでは結果は出ない。
反省し、努力し、身を削らなくては進歩はしないのである。
どの曲もそうだったが、とにかく「走って(歌うテンポが速い)」いる。
何度も何度も練習で「走っている」と指摘されていて、あとは努力をするだけだったのに、とうとう走り続けたEE:AEB64
一応言われれば「そうだった」と思い出すのだが、1コーラスも歌うともう歌詞を思い出すのに必死か、演奏が気持ち良くてカラオケかの状態になっていて、テンポの事など忘れ果てているのある。
そのうえ歌い終わり、文章で言えば語尾の部分が乱雑なので、とてもとてもシロート臭い。きちんと出きってない音も多く、非常にお粗末な歌であった・・・・・。
笑いもできなかった。最後まで聞けなかったEE:AEB64
私は下を向いた。
録画という技術の進歩を恨んだが、これがなければ私はまた繰り返しただろう。
神は私の許に、三大天使を遣わせた。
ぽ子よ、これは悲劇ではない。チャンスと思うのだ。
欠点は分かった。
あとは改善だが、先日のライブで喉は故障中である。
喋る事はできるが、痛むのでラクではない。
高音も出なくなり、このままではライブどころかボイストレーニングもできない状態だ。
そこで私はまたネットで色々調べたが、まぁ世の中には無茶して喉を壊す人間の多い事よ。2chにもスレッドができていた。
特にB'zの稲葉氏は、多くの若者の喉を壊したようである(笑)
結果、私が今できる事は「喋らない」、「水を飲む」、「うがいをする」ぐらいであった。
病院は、ポリープの手術にまでならないと役に立たないというのが通説であり、それは私も前回の耳鼻科で実感した。
早い人で1週間、長い人は年単位かかって、元通りになるかどうかというところである。
しかしそれではあまりにももどかしいので、腹筋とブレスのトレーニングだけやる事にした。
気休め程度だが、とにかく声が戻ってくれないことにはどうしようもない。
もちろん、酒も悪い。
喉が壊れた原因は、歌だけではなかったはずだ。
週末ごとに大酒飲んで大騒ぎしていたのだ。
歌なんぞ歌わなくても、深酒した次の日に声が出ないなんていう事は、これまでも良くあった。
声がでか過ぎるのである。いちいちテンションが上がり過ぎるのである。
しかし酒は止められないので、引き続き禁煙の方に力を入れ、しばらく飲んで歌うのも禁じるにとどめようと思う。
酒は、禁じない。