義母の月命日に毎月早稲田に出るので、早稲田か馬場でラーメンを食べるのが慣わしのようになってきた。
とは言え毎月ともなるとネタもだんだん厳しくなってくる。
そんな中で今回選んだとんこつ大学は、超久しぶりの家系である。
家系は好きだったが、店によっての差があまりないのでちょっと飽きていたのだ。
そこへ近所の壱藤家がなくなってから近場でいい家系がなくなってしまい、疎遠になっていた。
久しぶりである。
麺の硬さ、油の量、味の濃さを選べる、典型的な家系だ。
醤油ラーメンを麺硬め、油多めで。
別皿で「もやキャベ」を100円でつける。
大きな海苔がバリッと3枚も付いて、迫力のある一杯だ。
先にも書いたようにオーソドックスな家系で、見ただけではどこで食べても同じじゃないかと思うようなものだ。
しかしスープを飲んでみると、美味しいEE:AEB64
久しぶりな事もあるが、新鮮であった。
クリーミーでまろやかなスープは油増しをした分こってりしていたが、ギトギトいう油感ではなくあくまでもまろやか。
豚骨の奥深い風味が、嫌味にならない程度に響く。
デフォでデカのり3枚、でかチャーシュー、ほうれん草、うずら卵が乗っており、これだけでも充分なトッピングである。
どれもラーメンとの相性が良く、特にのりとほうれん草がいい組み合わせであった。
有料で頼んだ「もやキャベ」はほとんど「もや」であったが、このご時勢である、そこに不満は無い。
むしろラーメンと同じ丼でたっぷり入ってきた「もやキャベ」にビックリであった。
シャキシャキで軽く味付けしてあるもやしは良かったが、その気持の良いシャキシャキ感が麺の食感を食ってしまっていた。
なので麺の印象が薄い。
平打ちの太麺はいい意味でボソッとした食感の素朴なもので、結構好みの路線だったのだが。
そして、卓上アイテムで遊べる楽しさ。
千切りのしょうがは素晴らしい相性だったが、ニンニクは好みが分かれるところだろう。
まろやかさが消えてしまうところが残念だが、シャープな旨みが浮き出てくるので別の表情を見る事ができる。
豆板醤は味が濃くなりそうなので入れなかったが、一味はなかなか良い刺激になった。
酢も○。
ともすればクドくなりがちなところを爽やかにまとめる。
いや~、久しぶりに家系を食べたが、美味しかったし楽しんだ。
やっぱり近所に1軒、あったらいいなぁ。
ぽ子評価です。5段階で、
麺:3
具:(卓上アイテム込みで)4
スープ:5
総評:4
「濃厚とんこつ醤油ラーメン」麺硬め、油多め
たっぷりの「もやキャベ」