人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

日曜日のボランティア

土曜か日曜か空いてないか?と聞かれたから「日曜」と答えたのだ。

娘ぶー子は「じゃあ一緒にフリマやろう!」とけしかけてきたのである。

まぁいくらか不用品をバザー向けにまとめてあったので悪い話ではないが、決まったのが二日前である。

その二日間も予定が入っていてフリマの準備どころではなかった。

かなりの強行フリマで、ダンナなど単なる足と荷物運びなのに「一緒にやる」という言葉でごまかし、「お願いします」という態度ではない。

そのあたりが少々腹が立ってあまり乗り気ではなかったのだ。

雨よ降れ、と願いつつ、昨日も飲めるだけ飲んで寝た。

二日酔いだ。

辛いが予報は午後から晴れ、行かねばならぬ。

ぶー子は大きな袋を5個6個、私は小さなダンボール2個である。

割に合わない感じがますます気分を重くする。

とうとう到着までほとんど口を開かず重い気分のまま豊島園に到着。

駐車場に1000円、出店料で3000円、ぶー子は売り上げで返すと言っているが、ないところからの口約束である。

金がないのは知っているが、どうやらもうギリギリの橋を渡っているようである。

しかし驚いた。

ぶー子が持って来たのはほとんど服だったが、洗濯担当の私が見ても「洗濯した記憶がない」ものばかりである。

靴などついこの間まで普通に素足で履いていたものだ。

素知らぬ顔で値札をつけて並べているが、私は飲食業界の裏話を聞いた時のようなショックを受けた。

他の店で買う気も失せる。

しかし私はちゃんと洗濯し、「毛玉とるとる」で毛玉も取り、マフラーにまでアイロンをかけ、食器類はクレンザーでピカピカに磨いておいたのだ。

それなのにゲリラフリマだったために店先は寂しく、内容も「捨てるに忍びない不用品」というバザー行きのものばかりだったので魅力がない。

「正直者は馬鹿をみる」という言葉を思い出す。

「これは・・・、無理があるだろうか。」

あまりにも出せるものが少ないので、躊躇していたしょうもないものを出すべきか迷い始めた。

オマケについてきたハンパのグラス、福袋に入っていたありえない形のネックレス、オマケのハンカチ、ケーキの入っていたガラスの容器。

「変わり者もいるから出しておけば?」

ダンナが言うので出したのだが、売れたEE:AEB64ホントに訳わからん。

思ったより売れたが、そもそもバザー行きの不用品だったのだ、100円とか200円で売り、値切らせ、オマケしたりして、売り上げは1500円にしかならなかった。

一方ぶー子は私よりは良かったが6千円ほど。

出店料の3000円を返す、と言われたが、気の毒なので2000円にまけた。

これにて私たちの出費は駐車場1000円と出店料の1000円、収入は1500円で、500円の出費となった。

貧乏人(ぶー子)救済ボランティアである。

でも、フリマは面白かった。

私もぶー子も接客は好きなので、不用品を引き取ってもらう楽しい商売をしたという気持である。

今度はもっとちゃんと準備して、近所の出店料の安いフリマに出したいEE:AEACD