とうとう実感がないまま、帰宅した。
退社日であった。
辞めると言ってから、1ヶ月ほどあったのだ。まだまだだと思っていたが、終わってしまえばあっという間であった。
おかげでいまだに現実についていっていない感じである。
ブログに嫌な思いをしたことを載せないのは、嫌な事が起こらないないからでも自分に非があるからでも誰かをかばっているからでもない。
単に、忘れてしまいたいだけである。
誰かの同意でも得られればちょっとは気も晴れるかもしれないが、記録としていつまでも残したくないのである。
会社も仕事も好きだった。
今はその言葉だけを残したい。
5年であった。
パートタイマーとしてこれが長いのか短いのかは分からないが、この5年の間に課長夫婦に子供が生まれ、上司アンガも結婚し、やはり子供が生まれた。
私が入社した当初にいたパート仲間は、もう部署にはひとりも残っていない。
その代わり、たくさんの思い出が残った。
コンビニで座り込んでビールを飲んだこと、屋上で酒を飲んだこと、「タバコク(タバコ・告別式)」と称して禁煙を誓い、飲んだこと。
おっと、仕事のこと思い出せよ(笑)
まぁ色んなことがあったが、感傷に浸る暇がなかったので、切ないような気持ちではない。
悲しいのは嫌だ。
このまま何となく距離ができていけばいい。
しばらくは家事に専念しようと思う。
人生に無駄な流れなどない。
これは私に必要な運命だったのだと信じる。
最後に、CDをくれた課長(いつも公平な人であった)、会社の生活を何倍も楽しくしてくれたさとちゃん(22日、ありがとう)、心優しい頑張り屋のぴろちゃんと明るいムードメーカーのサガワさん(いつも不良を大量生産してごめんなさい)に、心から感謝の意を表したい。