人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

さようなら、私は花になるの

残業のアテが外れて思いがけず時間ができたので、100均に行く事にした。

早急に植木鉢が必要だったのである。

土曜日にポットで花を買って、そのままである。

何でも100円で売っている花屋さんを見つけてから、庭の花は激増した。

スーパーの隣にあるのだが、まずそのスーパーの品揃えがなかなか良いということが分かったので、ちょくちょく行くようになったのだ。

それからは毎回花もセットである。

去年ナメクジが出てから、庭には棚を二つ置いている。

その棚の全てが埋まり、向かいの柵にもぶら下がるだけぶら下げている。

それでも足りず、大きな植木鉢を2つほど、台の上に乗せてあるのだ。

冬に買ったパンジーやビオラは全然咲かないのでハズレを引いたかと思っていたのだが、暖かくなった途端にバケモノみたいにジャンジャン咲き出した。

パンジーやビオラだけではない。

ギュッと閉じていたつぼみが、一斉に花開いたのである。

なので、バカみたいに花だらけの庭になっている。

何のコンセプトもない、ただのバカ騒ぎだ。

ちょっと恥ずかしいぐらいである。

順番に花は終わっていくだろうと読んでいたのだが、それがどれも素晴らしく咲き誇っている。

予定が狂って鉢はキャパを越えてしまったのだ。

その上、何だか分からない立派な草が生えてきたので一緒に育てていたら、去年買った花が咲き出したりして驚かされる。

そんな花でも3、4種類あるのだ。

それでも100円の花を見ると、つい買ってしまう。

土曜日に買ったのは、6ポットだ。

どうやら私は、花に侵食されている。

このままでは体ごと、花に乗っ取られてしまうかもしれない。

ブログの更新が途絶えたら、「ああ、あの人は花になっていったのね・・・。」とでも思って欲しい。

そんな状態なので、花の世話も大変な事になっている。

あんなものは水さえやってりゃそこそこ持つだろう、ぐらいに考えていたのだが、やっぱり咲いてくれれば可愛いものだ。

暖かくなってきたので水は1日に2回やり、咲き終わった花は丁寧に摘んでいる。

不思議なもので、手をかけるとその分綺麗に咲くのである(←完全に花にイカれているセリフだ)。

しかし、ビオラが気違いみたいに咲き乱れているので、毎日大量の花を摘むことになる。

一仕事だ。

今日も昼休みに戻った時に水をやっていたのだが、偶然通りかかった向かいの奥様が「今年はお花、たくさん咲いてますね。」と言ってくれ、ひとしきり花談義である。

ああ、なんて女っぽい時間。

こういう姿を人に見られたいものだ。

着ていたのはダブダブの軍パンにマスクと帽子、クソ暑いのにフェイクダウンのジャケットだが。