人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

飲まないライブという、当たり前の経験をした

ライブ・・・、というか、某講演会で演奏することになっていたのだ。

相変わらず前回のスタジオ練習以来、何もしないで出動。

やる気がない訳ではない、時間がないのであるEE:AEB64

個人練習が嫌いな事は否定しないが。

本番前のスタジオ練習は、ノンアルコールである。

練習ばかりか、今回は機材を全て持ち込んだので、車3台に分乗しての移動である。

全てが終わるまで酒はナシだ。

前日飲み会で飲み過ぎていたのでそれはそれでいいのだが、「酔い逃げ」ができないのは辛い。

てめえの練習不足を、否が応にも実感する事になるだろう。

それにしても、相変わらずタイトルを見ても分からない曲が数曲。

これは練習不足というより年齢のせいのような気がしなくもないが、ドラムのカウントが入り、最初の1音で何の曲かを判断しなくてはならない、長ウルトライントロクイズ状態である。

一応タイトルの横にキーも書いてあるので、1発目は無難にそれを出してしのいでいるが、この辺は年齢に反して早い。

練習嫌いのなせる業である。

会場は、某市役所である。

先に書いたように、楽器以外の機材は全て持ち込みである。

アンプから譜面台まで、全部リーダーの私物だ。

場所さえあれば、スタジオを経営できるほどの品揃えであった。

毎週違うギターを持ち、昨日は青いルノーで現れ、一体何食ったらこんな生活ができるのだろうか?

今日ウチのダンナは、悩んだ挙句に5千円の中古ギターを買わずに帰ってきた。

リハを兼ねてサウンドチェック的に軽く合わせる。

するとすぐに責任者と思われる人がやってきて、「もうちょっと音を下げてもらえますか!?」と頭を下げた。

その後も、「もう少し。」「すみません、もうちょっと。」と何度も頼まれ、結局バスドラに追加の毛布をつっこんで、全体的に大幅にボリュームを下げて演奏することになった。

「抑えて演る」というやりにくさに皆、文句を言っていたが、扉1枚を隔てたロビーでは、勉強をしている若者が何人もいた(笑)

10代の若者が問題集を広げてテーブルに向かう中に、「音を出せない」と文句を垂れている大人6人。

何だか、一昔前の不良にでもなった気分である。

それ以上に気になったのは、講演に来た人、つまり演奏を聴くことになる人達である。

ボチボチ集まり始めていたが、かなり年齢層が高いように見える。

果たして私達の演奏は喜ばれるのだろうか。

音量を下げたことは、ある意味正しかったのかもしれない。

2部に分けてやる予定が、時間が押して1部は1曲であった。

削った曲的には、2部が押してくれた方が助かったのだがEE:AEB64

差し入れのサンドイッチを食べながら、ロビーで受験生に囲まれて次の出番を待つ。

ごめんよあんたたち、さっきは1曲だったけど、この後は怒涛の8曲よ。

「飲まない本番」という経験は、娘の学校関係以外では初めてであった。

このようなシチュエーションも初めてなのでかなり緊張したが、前を見ると、曲に合わせて肩を揺らしたりリズムをとっていたりする人も結構いたので嬉しくなった。

おっしゃ、The Stepがいくぜ!!

念のため、メンバーはいつものメンツである。

結局、好きなのだろう。

シラフだろうが市役所だろうが、演奏は楽しいし、反応が返ってくると嬉しい。

毎度ライブが終わるたびに「今度こそきちんと練習して、もっといい演奏ができるようにしよう」と思うのだが、悲しいかな、私はぽ子である。

日常の快楽に流され、努力や苦労を避けてしまう。

次は来月のPだが、今度こそ、頑張ったと言えるライブにしたい。

晩御飯にパスタを食べに行ったら、みんなはPに向かったようである。

私達は翌日早い時間に予定が入っていたので行かれなかったが、最近全然Pに行っていない。

ヘドバンが我ながらあり得ない酔っ払いっぷりであり、恥ずかしくて足が向かないのであるEE:AEB64

屋内にも緑の多い市役所である。

初代「オーバーブラッド」を思わせる。