病人がいる家というものは、活気が失せ、どんよりとして暗い雰囲気が漂っているものだ。
時々起きてくるダンナも「はぁ」とか「ああ」ぐらいしか声を出さず、ますます重苦しい雰囲気になる。
休日も何もない、喪に服したような日々だ。
そんな感じなので私のモチベーションも下がり、何もする気にならないのである。
とうとう休日を二日とも無駄にしてしまった。
具体的に言うと、アジアカップとネットサーフィンと睡眠だけである。
さすがに昨日の夕方には虚しくなりひとり酒を始めたのだが、向かい合うのはパソコンである。
どんどん眠くなる。
眠くなったのは6時半頃だが、寝るには早すぎる。
ゲームで目を覚まそうと思ったのだが、娘ぶー子がコントローラーを離さないのだ。
ヤバい、眠い。
私の休日って、何だったんだ。
そうだ、明日ぶー子は学校行くのか??
あ、そうか、もう辞めるんだったね・・・。
そう言えば退学届けは?
「ぶー子、もう辞めるなら辞めるで構わんけど、一応言っておくよ。
中退すればそれだけ就職が難しくなるし、のちのち大卒との給料の差で泣く事があるかもしれない。それでもいいね?」
ぶー子はコントローラーを離し、それには「自分の夢」で返してきた。
そこから話がどんどん膨らんでいき、やがてぶー子は「1本、ヤリに行くか」と私を誘った。
語りモードに入る合図である。
つまり、2階の音楽室でタバコをやりながら話をしようと言う事だ。
一応私はタバコを止めたし、ぶー子も気が向いた時にしか吸わないのでこのようにマリファナでもやるような言い方になっているが、こういうタバコの吸い方がちょっと気に入っているぽ子であった。
一度は片付いた音楽室だったが、もう物置化が始まっていた。
床にある邪魔なものを寄せ、テーブルの上を辛うじて半分ほど空ける。
照明は小さなスポットライト3つだが、現在生きているのは1つだけで、非常に暗い部屋である。
散らかった薄暗い部屋で、普段は禁じているタバコに火をつける。
フ、酔いが回りそうだぜ。
酔いが回ったEE:AEB64
いらぬ昔話をしてしまい、朝になって大後悔である。
ダンナに捨てられそうになった話だが、酔っ払って私は泣きながら寝たのであった。
言い訳するが、酔うと感情の起伏が激しくなり、私は簡単に大泣きも爆笑もするのだ、珍しい事ではない。
今日、仕事から帰ると、「ずいぶん良くなりましたEE:AEACD」とダンナは言った。
ホッとした。
だから飲んでるEE:AEB80