昨日の晩御飯は鍋だった。
サムゲタン風鍋と言って、土鍋で作る鶏肉の薬膳粥みたいなものだ。
風邪を引いてるときに食べたかったよEE:AEB69
治ってから自分で作る粥の悲しさよ。
しかし調理は簡単、鍋に時間差で食材をを入れるだけである。
入れて放置。
これを私の得意料理としよう。
鍋を煮込んでいる間、隣で皿を洗っていたのだが、ふと見ると土鍋に何かついていた。
黒いコゲのようなものだ。
汁が飛んで焦げたのか?
いや、違う。
なにこれ(汗)
土鍋から黒い汁がフツフツと生まれているのである。
吹きこぼれじゃないかと目を疑ったが、白い土鍋のあちこちから、液体金属ターミネーターT-1000のように液体がどんどん生まれて広がってきているのだ。
ぶったまげて火を止めて普通の鍋に移したが、一体これはどういう事なのだ。
「鍋に染み込んだ汚れが、熱で出てきたんだよ~~(笑)」と娘ぶー子がいい加減な事を言ったが、調べてみたら本当だったEE:AEB64
そもそも土鍋はこのようにならないために、最初に下処理をするものだったらしい。
チキンラーメンのおまけについてきた小さな土鍋にならそんなような事をした記憶はあるが、こんなでかいのにそんな面倒をした覚えはない。
私は鍋が終わると良く面倒でそのまま放置したが、いいダシがいっぱい詰まった鍋になったようだ。
そして、いよいよ問題の青い鍋にも決着をつける時が来た。
仕事帰りのスーパーは半額時間帯に入る頃なので、良く値下げされた魚のアラを買うのだが、これで味噌汁を作るととても美味しいのだ。
しかし「半額」につられて無計画に買うと、食材がカブることが時々ある。
この時もそうだったのだが、いつまでも冷蔵庫に入れておく訳には行かないので、とりあえずダシだけ取ったのだ。
その通り。
そのままである。推定経過時間、約二週間。
三日もすれば、もう食えんシロモノになっていることは想像できた。
しかし何度も書いているが、いつも洗い物を溜め込むので、鍋を洗った後に置くスペースが確保できないのだ。
そうなると鍋は後回しになる。
その上この鍋は、猫に荒らされないように風呂場隣の洗面室に置きっぱなしであった。
とことん後回しだ。
そのうち今度は、フタを開けるのが怖くなる。
まぁ何度もやっているから簡単に中の想像はできるが、想像できるだけに怖い。
この鍋はパスタ鍋のような網の入ったものであり、ダシのとれたアラを簡単に取り除けるように、網も入れたまま茹でた。
そのまま二週間だ。
こうなったらとことん逃げるつもりだったが、いよいよ勝負の時が来た。
この鍋を使わなくてはならない事態なのである。
中はスープおじさんの世界であった。
気付かぬうちに「ウッ」とか「ああ・・・」とか言っていたようで、ダンナに気付かれてしまった。
「そろそろ新しい鍋が欲しいよ。」
そもそも我が家の鍋はどれもこれも古いのだ。
この鍋にしたって10年以上使っているが、「フタがフライパンににもなる」というバカバカしいものだ。
買ってから気付いたが、フタをフライパンになんかするかいな。
フー、気の重い行事がひとつ減った。
あとは魚を焼くグリルだ。