やっと寝れた。
いつも目が覚めると想定される時間あたりまで起きていて、しっかり飲んでから布団に入ったのだ。
寝不足が続いていたので、酔いも加わって朦朧とした状態であった。2時。
しかしそこから寝られれば、いつもの寝不足よりはるかにマシなのだ。
そして、そこから寝られたので、いつもの寝不足よりはるかにマシであった。
「寝た」という充足感で目が覚めた。
昨日のCyber師匠のコメントで、我に返ったのだ。
私は正確に状況を捉えることができなくなっていた。
そしてラップ現象について検索し、そんほとんどが霊とは関係のないものであり、面白い事に非常に多くの人が私と同じような目に合っていた。
中には「気にしだすとドツボにはまるので、冷静に考えて」と言われている人もいた。
夜明けが見えてきた。
本当の夜明けは当分見たくないが(笑)
気持ち良く目が覚めたが、私の希望睡眠時間にはあと1、2時間足りていない(笑)
バケちゃんとも決別できそうな予感だし、これは記念に少しノンビリしてもいいのではないか??
私はここ数日、戦い続けていたのである。
記念にノンビリと過ごす午前。
午後の仕事も滞りなく終わり、家に帰ったら合宿から娘ぶー子が帰るのを待った。
彼女は最初の夜に怖い話を嫌と言うほど聞かされたらしく、一回り強くなって帰ってきた。
「もう怖くない。」と言うので冗談で「じゃあウチのバケちゃんをどっかに連れてってよ。」と言ってみると、「そう?じゃあ。」と事も無げに答えた。
一日目の夜は怖い話で朝の5時まで起きていて、3時間ほど寝たら一日ダンスの練習。
二日目の夜は酒宴で、キチガイほど飲まされるのが慣わしだそうな。
ぶー子は体調が悪かったのと前回死ぬほど吐いて懲りていたのとで、軽く飲んだらそっと抜け出して部屋に帰ったらしいのだが、そこにはすでに酔い潰された1年生が何人もゲロまみれで倒れていたとのこと。戦場である。
それを見てぶー子は、「先輩は後輩の面倒を見る」というルールを思い出し、自分のチームの子が調子ぶっこいて飲みまくっていた事も思い出したのである。
酒宴会場に戻るも彼の姿はなく、別館まで探しに行ってそこのトイレでやっと彼を見つけたのだ。
彼はトイレの個室の前で目を開けたまま倒れていた。
「ヤバい、これ、死んでる」と思ったその時、息をしているのが見えたので本当に安心したらしい。
しかしどんなに頼んでもまばたきをしてくれないので、怖かったとのことである。
また女子トイレに入れば誰かが立てこもっており、トイレにまで行きつけなかった者は途中で倒れている。
まだ力のある者が、彼らにゲロ袋をかまして部屋まで運んでいくのだ。
戦場である(笑)
翌朝の練習には、誰も現れなかったそうだ。
ぶー子は今日は友達の家に泊まるようだが、フフン、もう怖くはないぞEE:AE472
私の戦いも、終わったのである。