人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

対バケラッタ戦

水曜日と今日の二日間で、寝室は見違えるように綺麗になった。

バケちゃん対策だが、合わせてほんの数十分である。

やればできるのだ。

貴重なぽ子の放課後を犠牲にしたが。

効果の方だが、こちらはまだ五分五分。ただし、変化はあった気がする。

曖昧な言い方で申し訳ないのだが、何もかもが「気がする」の上に成り立った話なのである。

その上での話という前提で、昨日はありえないほど気持ちよく布団に入り、その代わりやはりお客様が来たような気がする、という結果であった。

なので、寝不足だ。

様々なアドバイスをくれるグッティ氏は、「もしかしたら、ぽ子さんにちゃんとした生活をさせるために来てるのかもしれませんよEE:AEB80」と脅かした。

彼は「できることからやっていって、検証しよう」と言っていたが、このままではいずれ「ちゃんとした生活をする」という検証をする事になるのだろうか。

バケちゃんがいなくなった暁には、私は素晴らしい人間になり、家じゅう片付き、家庭は明るくなるだろう。

しかしこんな寝不足では、素晴らしい人間になれないじゃないか。

昨日は悶々として長い夜を過ごしたが、私は布団の中で、きっとまだ起きているだろうグッティ氏のことを考えて乗り越えたのだ。

彼は今週末のライブの準備の追い込みで超忙しく、やはりバケちゃん体質なのだが「バケちゃんどころではない」とのたまった。

つまり、「それ程ほかの事に集中していればつけこまれない」という事を意味しているのだ。

要は心の持ちようで、これは自分との戦いである。

その時私は結構怖い状況に追い込まれていたが、同じ時間にも起きてバケちゃんをはね返しているグッティ氏を思い浮かべて耐えた。

「昨日??あー、かったるくて何もしなかったッス。その時間ならオレ、気持ち良く寝てましたよ(笑)」

ガクー。

バケちゃんも来なかったんですね。

しかしその分私は、午前中を寝て過ごした。

もちろん部屋は片付かないままである。