人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

ジョン・レノンは主夫もやったらしいぞ

ハンター×ハンターのモラウ。

では、もちろんありません。

という訳で行ってまいりました、ジョン・レノンミュージアム。

9月一杯で閉館とのことで。

さいたまスーパーアリーナ。

さいたま・・・。

夏に行くところではない。

毎月22日は「夫婦の日」として、夫婦で行くと一人分の料金で入れるとの事。

偶然だったが、半額大好きぽ子も驚く値引きっぷりである。

ビートルズは好きだが、これと言ってメンバーの経歴やら楽器がどうのは興味なかった。

曲が聴ければいいのである。

ジョン・レノンがミック・ジャガーだったとしても、全く構いはしない。

なので好きとは言っても、メンバー個人についてはあまり良く知らなかった。

そんな感じだったので、このような場所に自ら積極的に行く事はないが、ダンナが行きたいと言うのだ。

まぁビートルズである。

西武ライオンズミュージアムだったらかなり嫌だが、軽い気持ちで行く事にした。

ラーメンのオマケもあるし。

ところがこれがなかなか見応えのあるもので、3時間ほどかけて、全て見て回ったのだった。

最初にジョンの人生をまとめた7分ほどの映像を見せられるが、「7分にまとめられる人生って・・・。」とダンナは絶句した。

7分だ。

様々な苦境と葛藤を乗り越えてきたジョン・レノンの人生を、7分に圧縮。

どえらい圧縮ぶりだったが、実は私は最後には泣きそうになっていた。

愛と平和を唱えてこの世を去っていったジョン。

その最後の瞬間まで、愛妻ヨーコと世界の平和を想っていたことだろう、ウルり。

ぽ子、7分の圧縮映画に泣く。

ミュージアムは、人生の大まかな節目ごとに部屋を分けてあり、それぞれにコンセプトを持たせた造りになっていて面白い。

アマチュア時代の部屋を出る時にはライブハウスのような大きな重い扉を開けたり、その先の部屋は当時の町並みを思わせるレンガの壁に古いポスターが貼られていたり。

だいたいが暗い部屋にライトが入っていたが、ヨーコと暮らす時代になるとパァッと明るい真っ白なリビングルームになる。

最後は真っ白い壁に「1980・12・8」の数字が刻まれているだけだ。

ウウッ。

ところで、ジョンの人生を語るにはオノ・ヨーコの存在は欠かせないが、私はその辺も良く知らなかった。

ここでは、ヨーコについても多くの場所を割いて展示してある。

彼女も芸術家だが、その芸術性、個性、理想にジョンは大きく心を動かされたのである。

そんなヨーコの作品が、私の心も大きく動かした。

前衛的な作品が多いとの事だったが、実に斬新である。

彼女の作品は、観る側をも参加させる物が多い。

私が一番驚いたのは、電話だ。

彼女は1台の白い電話を設置していったが、この電話、時々彼女からかかってくるらしいのだ。

それはいつかは分からない。

運良く呼び出し音が鳴ったら、受話器を取って話ができるようである。

実は私はジョンよりも、ヨーコに感動して帰ってきた(笑)

作品が面白かった事もあるが、ジョンをここまで「目覚め」させたヨーコの魅力に脱帽である。

愛。

ただそれだけである、最後にジョンに残ったものは。

思い残した事も多かっただろうが、幸せだったに違いない。

「オノ・ヨーコミュージアム」は、9月一杯で閉館だ。

とても良かったので、興味があるならぜひさいたまスーパーアリーナへ!