「あ~~、ハラ減ったぁ・・・。」
午後4時を過ぎる頃になると、上司グッティ氏はつぶやき始める。
彼は会社で注文している弁当屋の弁当を毎日食べているが、どうやらそれが腹に留まるのは午後4時が限界らしい。
「焼き肉食いてえ・・・。」
今日は焼き肉であった。
ラーメンと肉が圧倒的に多く、先日初めて「寿司」を聞いた時には「魚でもいいのか。」と驚いた覚えがある。
ここでやっと私は、自分の異変に気付いたのである。
「焼き肉はパス。」
「ピザ食いてえ。」
「お~、いいねぇ。」
「ラーメン食いてえ。」
「食べたい(泣)」
「ステーキ食いてえ。」
「食いてえ!!」
私は過去に、グッティ氏の「食いてえ」に、逆らった事はなかった。
なぜなら私も食いてえと思っていたからであるが、なぜ今日に限って「焼き肉」はアウトだったのか?
シーズン初で気づくのが遅れたが、どうやら夏バテである。
そう言えば午前中はグッタリで、調子が悪かったじゃないか。
今朝の事を思い起こす。
洗濯物を2度干した。
この暑さだすぐに乾く、とテレテレ洗濯をしていたが、そのせいで干したのは太陽がすっかり上に上がってからであった。
超暑かった。
あの後から頭が痛く、気持ち悪く、ダルくなったのだ。
去年も書いたが、私は暑さには強いが暑さには弱い。
つまり、暑さを感じてもさほど苦痛ではないのだが、体は暑さに弱いということなのである。
なので大して暑くないと思って調子ぶっこいていると、すぐにやられてしまうのだ。
やられた。
仕事帰りにスーパーに寄って晩御飯を買わなくてはならないが、こうなると食べられるものは限られてくる。
限られるが食欲はある。
今日のラインナップは刺身用のイワシとアジ、トマト、豆腐だ。
驚いてくれたあなたは、結構長く私のブログを読んでくれている方である。
晩御飯が、サッパリしている(笑)
食欲はあるが食べるものが限られている。
私はイワシとアジを、普通の刺身で食べたくなかった。
それぞれカルパッチョとタタキにすれば、より食べやすくなるはずだ。
レモン、ニンニク、しょうが、ネギ。
うお~~、限られてるが、食欲あるぞ!!
カルパッチョにタタキだ。
で、誰が作るんだって話だ。
自分じゃないか。
具合が悪くて食べるものを厳選したのに、具合の悪い本人が魚をおろして調理しなくてはならないのか。
面倒だ、焼くか。
いいえ、絶対にカルパッチョとタタキが食べたいわ。
誰が作るのか?
一人しかいません(泣)
それだけでなく、トマトはどうしてもタマネギと一緒のアレが良かった。
・トマトのスライス
・タマネギのみじん切り
・アンチョビのみじん切り
・粉チーズ
・フレンチドレッシング
ドレッシングがないから作らなくてはならない。
面倒だ。超面倒だ。
あぁでも、タマネギ食べたい。
アンチョビ食べたい。
出来上がった時には、10時を回っていた。
グロッキーと言っても、これぐらいの作業はできるということか。
違う。
「食い気」である。
食い気がハンパじゃないのだ。
私が「食欲がない」と言った時は、もはや死期が迫っているという事である。