やらなきゃ・・・、やらなきゃ・・・、と思いつつ延ばし延ばしにしてきた様々なこと。
その多くは家事と趣味にまつわるものだが、二つが相反するものである事が面白い。
まぁ、掃除とモンスター退治の装備点検と、優先すべき事は明白だ。
1年前と大して変わらない装備も何とかしたいが、3年前から手をつけてないあの場所の掃除に着手する事にしたのだった。
押入れ、である。
何が入っているかは何となく分かっている。
大きなダンボールだ。
それは実家からやってきた。
「ぽ子、いらない洋服がたくさんあるんだけど・・・。」
ある日実家の母がそう言った。
我が家もいらない洋服だらけだし、本来ならスルーすべき事柄である。
しかしこの時はたまたま、自分らの不用品をバザー出品アイテム募集!!というところで一掃した後であり、「あそこなら何でも持ってってくれるよ~」と話を大きくしてしまい、全部母から引き取ってしまったのである。
しかしその後の募集はたまたま新品ばかりが続き、そのうち押入れに入れっぱなしになってしまったのである。
あんなところ、しょっちゅう開ける所ではない。
その上猫が入り込んで毛だらけにしてしまうので、ダンナがありえないほど頑丈な鍵をとりつけてしまった。
実は開けるのは簡単な鍵なのだが(笑)
ところで私は、この3年寝かして熟成した古着の片づけを、真面目な学級委員のように自ら思いついてやろうと思ったわけではない。
どうしても欲しい皿のセットがあり、「食器棚の整理をしてスッキリしまうから」と言ってダンナにねだったのだが、「よし、それなら分かった。」と彼はとっとと注文してしまったのである。
これでは私もとっとと食器棚の整理をスッキリしなくてはならない。
しくった、計算づくだったか。
それでもしばらくはのんびりしようと思って届いたダンボールには手をつけないでいたのだが、これもダンナがとっとと開けて中身を出してしまったので、もうとっとと入れるしかない状態である。やられた。
しかしとっとと入れるにはとっとと場所を空けなくてはならない。
私は「まだ使えるものを捨てる」という事ができないので、使えそうな食器は磨いてバザーにもってってもらう事にしたのである。
そしてイモヅル式に3年前の古着を思い出したということだ。実はもしかしたら4年か5年前かもしれない。もう分からない。
ダンボールを開けてみると、その半分は時間の経過により変色していた。
しかも服のほとんどは兄のものであった。
良く言われるし私も思うが、兄の趣味は派手である。
派手を超して、チンピラみたいな服も良く着ている。
同じ歯医者に通っていたが、兄の話をしたら「あの人!!漫才師みたいな格好だったから、良く覚えている」と言われたこともある。
15年ほど前に会った時には、黒地に赤いバラの花の模様が入ったシャツを着ていた。
これに関しては私もピンクのバラの模様の服を持っているからあまり人の事を言えないが、その15年後の先日の食事の時は、目の覚めるような蛍光ブルーのアロハシャツにカンカン帽であった。
そんな兄の古着は、3年ないし4年もしくは5年経っても、派手であった。
真っ赤なシャツ、蛍光イエローのシャツ、ピンクと紫のストライプのシャツ、その色違いの黄色と青のストライプのシャツ、幾何学模様のシャツ、チンピラ風・・・。
白いシャツ以外はみんなド派手であった。
これは・・・、チンピラとミュージシャン以外に着る人はいるだろうか。
バザーという暖かい響きにそぐわないので迷ったが、いや待て、派手というのは「豪華」という側面も持っているんじゃないか。
豪華な服がバザーで300円。
買うかも~~EE:AEB85
という事で、一気に洗濯物が増えた。
一気に押入れが空いたが、うーん、やっぱり片付くって気持ちがいいねぇ。
まだか(笑)
でもやっと扉を開けたぞ~~EE:AEB86