人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

アンガガアンガガ!!

子猫の事改め猫のこと時々子猫の事。

どの子猫か?

この子猫だEE:AEB64

私はソファに座って相変わらずウトウトしていた。

ソファに座るとたいがいウトウトしているかグーグー寝てるかだが、その時私はウトウトしていたのだ。

なので、外での話し声が飛び込んできた。

「カワイイのよー。」

ん??

ウチの猫のことか??とめでたいことを考えていたら、子猫の鳴き声が聞こえてきた。

子猫独特の、細く叫ぶような声である。

どうした?

その声は鳴き止まない。嫌な予感。

その時家に帰ってきた娘ぶー子は、その現場にいたらしい。

昨日から子猫がどこぞの柵に引っかかっていたらしいのだが、発見者は怖くて触れない、今やっと、人の手を借りて救出したとのことであった。

で、その子猫はどうなったか?

引っかかっていた柵のあたりに、ダンボールに入れて置かれている、とのことであった。

親猫がいるはずだ、という事らしいが、ダンボールでひとりぼっちで鳴いている子猫の事を思うと、いてもたってもいられない。

私は見に行こうとオロオロしていたらその時ちょうど、斜め向かいの奥さんが仕事から帰ってきた。

この家にも猫が3匹いる。

「どうしよう?」

「ほっといて大丈夫かな??」

「誰かが保健所に通報したら・・・。」

「飼える?」

「もうこれ以上は・・・。」

その繰り返しで進展しない。

結局ウチでミルクをやったら、その場所に戻す事にした。

「ちょっと、もう賞味期限、2年過ぎてますけど。」

こんな時のために大事にとっておいた子猫用のミルクは、もうそんなに古くなっていたのか。

哺乳瓶も見当たらないので、結局、シリンジで成猫用のミルクをあげた。

そしてまたダンボールに入れて空き地に戻すと、食事にでかけたのだった。

その間に私は、飼えそうな人はいないかとぶー子とメールを出しまくっていた。

捨て猫は溢れ、飼える人はもうギリギリまで飼っている状態だ。

このままでは野良か処分か・・・。

そんな時、上司アンガが引き取ると言ってくれたのだEE:AE473

新婚アンガは新妻と話し合いをし、様々な条件を飲んで飼える様にしてくれたのである。

絶対に無理だと思っていただけに、嬉しい結果であった。

私たちはすぐに子猫を回収し、病院へ行ってミルクを分けてもらい(久米川ボウル近くのポウズ動物病院だ。夜の9時半までやっている。気持ちよくミルクとシリンジを分けてくれた)、子猫にたっぷりミルクを与えた。

目が開いたばかりぐらいの、片手サイズの子猫。

エルにもこんな頃があったが、もうミルクの与え方も忘れてしまっていた。

それでもとても元気で上手に飲むので、楽であった。

あの頃のエルの何倍もの量である。

きっとこの子は元気に育つだろう。

ありがとう、アンガ夫妻。

小さな命が救われたのだ。

本当にありがとう・・・。