子猫の事改め猫のこと時々子猫の事。
どの子猫か?
この子猫だEE:AEB64
私はソファに座って相変わらずウトウトしていた。
ソファに座るとたいがいウトウトしているかグーグー寝てるかだが、その時私はウトウトしていたのだ。
なので、外での話し声が飛び込んできた。
「カワイイのよー。」
ん??
ウチの猫のことか??とめでたいことを考えていたら、子猫の鳴き声が聞こえてきた。
子猫独特の、細く叫ぶような声である。
どうした?
その声は鳴き止まない。嫌な予感。
その時家に帰ってきた娘ぶー子は、その現場にいたらしい。
昨日から子猫がどこぞの柵に引っかかっていたらしいのだが、発見者は怖くて触れない、今やっと、人の手を借りて救出したとのことであった。
で、その子猫はどうなったか?
引っかかっていた柵のあたりに、ダンボールに入れて置かれている、とのことであった。
親猫がいるはずだ、という事らしいが、ダンボールでひとりぼっちで鳴いている子猫の事を思うと、いてもたってもいられない。
私は見に行こうとオロオロしていたらその時ちょうど、斜め向かいの奥さんが仕事から帰ってきた。
この家にも猫が3匹いる。
「どうしよう?」
「ほっといて大丈夫かな??」
「誰かが保健所に通報したら・・・。」
「飼える?」
「もうこれ以上は・・・。」
その繰り返しで進展しない。
結局ウチでミルクをやったら、その場所に戻す事にした。
「ちょっと、もう賞味期限、2年過ぎてますけど。」
こんな時のために大事にとっておいた子猫用のミルクは、もうそんなに古くなっていたのか。
哺乳瓶も見当たらないので、結局、シリンジで成猫用のミルクをあげた。
そしてまたダンボールに入れて空き地に戻すと、食事にでかけたのだった。
その間に私は、飼えそうな人はいないかとぶー子とメールを出しまくっていた。
捨て猫は溢れ、飼える人はもうギリギリまで飼っている状態だ。
このままでは野良か処分か・・・。
そんな時、上司アンガが引き取ると言ってくれたのだEE:AE473
新婚アンガは新妻と話し合いをし、様々な条件を飲んで飼える様にしてくれたのである。
絶対に無理だと思っていただけに、嬉しい結果であった。
私たちはすぐに子猫を回収し、病院へ行ってミルクを分けてもらい(久米川ボウル近くのポウズ動物病院だ。夜の9時半までやっている。気持ちよくミルクとシリンジを分けてくれた)、子猫にたっぷりミルクを与えた。
目が開いたばかりぐらいの、片手サイズの子猫。
エルにもこんな頃があったが、もうミルクの与え方も忘れてしまっていた。
それでもとても元気で上手に飲むので、楽であった。
あの頃のエルの何倍もの量である。
きっとこの子は元気に育つだろう。
ありがとう、アンガ夫妻。
小さな命が救われたのだ。
本当にありがとう・・・。