【チェンジリング】取り替え子。ヨーロッパの民話で、妖精が人間の子供をさらった後に置いていく妖精の子供。転じて嬰児交換の意味でも用いられる。
話題になった作品のようだが、全然知らなかった。
監督:クリント・イーストウッド
キャスト:アンジェリーナ・ジョリー、ジョン・マルコヴィッチ
1928年、ロサンゼルス。
シングルマザーであるクリスティンは、忙しく働きながら息子のウォルターとひっそり暮らしていた。
仕事は大変だが、生活のためにはある程度の無理は聞かなくてはならない。
ある日急な休日出勤を頼まれウォルターを置いて仕事に出るが、戻ってくるとそこにはウォルターの姿はなかった。
しかし、クリスティンが頼るロサンゼルス市警の反応は鈍く、やっと戻った息子は別人のようである。
「おかしいのは私?」「警察のミス?」
そんな思いで揺れるクリスティンに、ロサンゼルス市警の退廃が分かってくる・・・。
実話との事だが、本当にひどい話である。
ウォルターが消えてから、私たちは母クリスティンと気持ちを同じくして、不安と怒りを感じながら先を見守る事になるだろう。
国民が信頼を寄せるべき警察という国家権力が(ここでは市警だが)、ここまで堕ちた時代があったのかと驚くばかりである。
あまりにドラマティックな展開に実話である事を忘れそうになる程、見ごたえのある作品であった。
クリスティンが最後に手に入れた「希望」の小ささが、悲しく切ない。
ぽ子のオススメ度 ★★★★★
ダンナのオススメ度 ★★★★☆
良くできた作品。事実であることが驚き。子役、悪役も含めて役者も良かった。
オススメEE:AEAAB