人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

久米川町に挑む

会社の備品の一部を、私が買いに行くようになった。

まぁそもそも気付いていながら何日も忘れている自分が悪いのだが、残量7とまで迫ったらもう急いで買わなくてはならない時期である。

「もうあと7つしかないんです。」

「いつも悪いわね。」

うわー、今日帰りにワークマンに寄らにゃならんのか。

「いいのかしら?雨なのに。」

さんざん言って最後に「私が行ってもいいんだけど、近くまで行く用があるから。」

それを最初に言ってくれってEE:AEB87

すみません私が今日帰りに行きますと言いまくった後に、あぁもう仰るとおり雨ですし、私の方が仕事上がるの遅いんですがねEE:AEB64

という訳で、仕事が終わったらワークマンである。

「自分の地域にそんなものはない」という人のために説明すると、ワークマンとは作業着やら作業用品やら売っているいわゆるDIYショップだ。地味な。

会社から近いワークマンは、自転車で5分ほどのところ、東村山高校のすぐ近くであった。

たかが5分ほどだが、ゲンナリした理由は家と逆方向だからなのである。

仕事が終わるのは5時半なので、できればとっとと帰ってひとっ風呂浴びて晩御飯の支度とブログの下書きを終えて、自由時間を手に入れたいと願うのである。

なので私はその道を行った。

通った事のない道だったが、分かる道から行くと若干遠回りなのである。

大体の方角は分かっていたから、適当に脇道に入った。

しかしだ。

行けども行けども見覚えのある通りにも広い通りにも出ない。

センターラインすら引いていない車通りの少ないその道は、ただボーッと先に伸びているだけである。

時々脇道もあるにはあったが更に狭い道であり、そこに入るのはあまり賢明だとは思えなかった。

なので、ひたすらその道を行く。

やがて学校を発見した。

おっ、これは、村高近くの小学校ではないのか?

ターゲットはもう近い、私はまずその小学校に接近した。

そして、果たしてあれは村高近くの小学校だったのか、実はいまだにわからない。

てっきりそうだと思い込んで安心して学校から離れたのだが、今思えばなぜ離れるよ、ぽ子。

そしてますます分からない道へと迷い込んでいくのである。

村高近くの小学校まで来たのならもう勝ったも同然とチャリをこいでいたが、行けども行けども見覚えのある道にも広い道にも出ない。

「久米川町」、そんな標識が見えた。

久米川町。

Shit、以前迷い込んだ町である。

この町は道がちゃんと縦横に走っておらず、緩やかに曲がりくねる細い道が多い。

そのせいで私はすっかり方向感覚を失ってしまっていた。

たかが東村山、いつかは分かる場所に出る。

私はそう自分に言い聞かせて、先へ先へと進んだ。

冷たい雨はやがて雹に変わり、おもちゃの弾丸のように私の手の甲を弾く。痛いEE:AEB64

横断歩道で車が途切れるのを待っていたら、遠くに駅ビルが見えた。

東村山駅である。

だぁ?なんでそっちにあるよ??

急いで方向転換をしたが、これもまた適当である。

そこでまた学校だ。さっきとは違う。

この校舎の色。お、これは、東村山高校ではないか?!

ハズレ~~EE:AEB86EE:AEB86EE:AEB86

また小学校である。さっきとは違う。

これはヤバい。学区域2つ分来てしまったか。

さすがに戻れる自信がなくなってきた。

ここはどこなんだ?

なぜ道は長く曲がりくねる??

しかし学校に沿って端まで行くと、やっと見覚えのある看板が見えたのだった。

TSUTAYAである。

ひょえ~~~、なんでそんなところに!!

TSUTAYAやワークマンに行くにはタヌキのふたまたを通っていくが、TSUTAYAは右、ワークマンは左であり、タヌキで分かれてからはどんどん離れていくはずである。

ということは、ワークマンに行くにはタヌキを越えなくてはならない。

ところでタヌキからのふたまたはそこそこ広い道路なので分かりやすいのだが、私はガードレールも歩道もないその道を通りたくなかった。

なのでTSUTAYAからその道に出たら、またすぐに脇道に入ったのである。

見知らぬ道である。これもまた勝負だが、やがて村高の前に勝手に出た。一体そのルートが正しかったのかどうかは知る由もないが。

しかし、時間的に遠回りだった可能性が高い。

何せ、1時間近いロスがあったのだから。

1時間(泣)

平気で1時間でも2時間でも二度寝するくせに言うのもなんだが、この1時間で何ができただろう?

・・・夕寝であるEE:AEB80

まぁ寝るのは諦めて、これからひとっ風呂浴びるとするかねEE:AEACD