基本的に映画のレビューは観たばかりのものをUPするようにしているが、これは例外だ。
何度か観たが、最後に観たのはもう何年も何年も前になる。
監督:スタンリー・キューブリック
キャスト:ジャック・ニコルソン、シェリー・デュバール
何で今頃、と言うと、もう観ることはないだろうと思ったからだ。
本当はもう1度ちゃんと観てから書きたかったが、恐らくそれはできない。
なぜなら、
「恐くて観れない」
からである。
観た事のない映画ならいざ知らず、何がどう怖いのかが分かっているのだ。
もう次はない。
小説家志望のジャックは、冬の間豪雪のために閉鎖されるホテルの管理人の職を得て、妻と幼い息子ダニーと共にそこに移り住んだ。
いわくつきのホテルだったが、ジャックは気にすることなく、そのホテルで家族だけで冬を越す事にしたのだ。
しかし不思議な能力を持つダニーはやがて、自分にしか見えないものを目撃するようになる。
と共に、徐々にジャックに変化が起こる・・・。
ダニーが体験する恐怖と、ジャックの変貌の恐怖。
最後に観た時はたまたまテレビでやっていたのだが、その表現の恐ろしさにゾゾーッ!!となって、すぐに消してしまった。
閉鎖された誰もいないホテルで起こる怪現象。
「あれ?」と思うほどの一瞬の出来事が、今もありありと思い出せるほど怖いのだ。
なんであんな恐さを思いつくんだろう?
また、変わり果てていくジャックも怖い。
こちらはドンとストレートな恐怖である。
クライマックスは、ハラハラと手に汗握りながら迎えることになるだろう。
これが私が過去に見た中で一番怖い映画だ。
ストーリーもそうだが、きっと監督の力量も素晴らしいものがあったのだろう。
ぽ子のオススメ度 ★★★★★