午前4時。
私は吐き気と戦っていた。
吐いてしまえば楽になるのは分かっていたが、そのためにはこの冬初めて布団の中で一緒に寝ているエルを置いて、エアコンの効いていないトイレの便器に顔を突っ込まなくてはならないのだ。
なぜかエルは、ダンナの布団には入って寝るのだが、私の布団には入らない。
・・・入らなくはないのだが、すぐに出てしまうのである。
恐らくエルには暑すぎたのだろう。
そして昨日は、それでも入りたくなるほど寒かったのだろう。
彼女は布団に入るとまず自分の体をひとしきり舐めるのだが、その後おもむろにクルリと私の腕の中で丸くなった時の感動。
「捕ったど~~~!!」というか「かかったど~~~!!」というか、そんな充足感である。
しかし気持ち悪い。
もうじっとしてられない程、ムカムカするのだ。
なので私はエルのいる左側には影響のないように、体をくねらせて耐える。
うーうー。
気持ち悪くて眠れん。
とにかく大晦日からスカッと飲めていなかったので、昨日は何が何でもアホのように飲んでやる、と決めていた。
飲めない原因の多くは「睡魔」が占めていたから、眠くならないような事を、という訳で、「太鼓の達人」で太鼓を叩きながら、ワインと日本酒をグイグイあおったのである。
思惑通り、いい具合に酒が回ってきたが、結局その後はネトゲにIN、朝の3時半である。
時間にして12時間近く飲んでいた事になる。
神様、もう充分です、ノルマは達成しました、これからはもうムチャ飲みは致しません、ゲロ。
ゲームを終えて寝ようと思ったら、汚れたグラスやら皿やらが出しっぱなしになっていた。
し~くったーーー!!
だからあれ程「ゲームをやる前にはお皿を洗いましょう」と決心したのに・・・。
しかしもうゲロゲロの3時半である。
「明日全部やります」とダンナの携帯にメールを送って寝る。
こんな調子だったので、午前中は無駄にしてしまった。
起きてみると洗い物は全て洗ってあり、流しもピカピカに磨いてあった。
自分がやるよりよっぽどきれいである。
しかし素直に喜べるものでもない。
自分のケツは自分で拭きたいのだ。
まぁあまりにケツが汚いから見てられないのだろうが。
今年はケツを常に綺麗にしておこうと思う。