妬みは人を不幸にする。
幸せなんて、数値で測れないものなのだ。
他人と自分を比べ羨んでしまえば、そこから不幸が始まる。
逆に言えば、他人の幸せを自分の事の様に喜べる人は幸いである。あ、聖書みたいになっちまった(笑)
そんな事に気づいてから、ぽ子は結構幸せである。
つまらないことに心を乱されることなく、地味に酒を飲み、地味にゲームをやり、寝不足の事はすぐに忘れるようにする。
欲をかかなければ、幸せな日常に身を置くことができる。
時に挑発される事もある。
幸せに見える事が、人の心を乱す事もあるのだ。
比べないでくれ。
私は幸せなのではない。
幸せと感じるように努力しているだけなのだ。
他人と自分を比べ羨んでしまえば、そこから不幸が始まる。
そんな事に気づいてから、ぽ子は結構幸せである。
結構幸せであった。
昨日までは。
ああ、
妬ましい。
私はハッキリとそれを感じ、心は大いに乱されている。
悔しい、負けたくない。
妬みを感じてしまえば、次には自分がそれを超えたいと願うようになる。
自分が努力するよりも、相手を突き落としたいと願う。
落ちろ、私より先に出るんじゃないッ。
昨日の事である。
彼はニコニコとパンツ一丁で私の前に現れ、こう言った。
「痩せたEE:AEACD」
「ズボンがゆるくなったEE:AEACDEE:AEACDEE:AEACD」
ガン、ガン、ガン、と、彼は3度に渡って私の後頭部を巨大なハンマーで叩きつけた。
なに?!痩せたと!?
同じものを食べてるのに、いや、むしろ私の方が摂取カロリーは少ないはずである。
この頃は食べるものに気をつけて野菜や魚を多く食卓に出していたが、それでアナタだけ痩せたと。
妬ましい、ああ、妬ましい。
アンタなんか、アンタなんか、私の調理しだいでいくらでもデブにする事ができるのだ。
妬みを感じてしまえば、次には自分がそれを超えたいと願うようになる。
自分が努力するよりも、相手を突き落としたいと願う。
落ちろ、私より先に出るんじゃないッ。
近いうちに風呂場からダンナの悲痛な声が聞こえてくるはずだ。