人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子53歳。

 

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ついに招かれる

今日は休みをとっていたので調子に乗って4時近くまでゲームをやっていたが、朝は9時起きである。

自業自得だが、もう眠い。

連日の寝不足で、いよいよ限界間近である。

休みをとったのは、ついにあの迎賓館から招待を受けたからである。

初めて迎賓館を目にしたのは、結婚して間もない頃、車でそばを通った時であった。

何で日本にこんな宮殿が、と驚愕し、できることならいつか中に入ってみたいと常々思っていた。

それが叶ったのだ。

夢のようである。

なぜ私のような平民が中に入れたのかというと、平民を入れてくれる日だからであった。

しかし選ばれし平民だけである。

どのようにして私が選ばれたかというと、抽選である。

平日で応募が少なかったら抽選すらなかっただろうが。

まぁつまり、誰でも選ばれし者になれる訳だ。

しかししくった。

栄えある迎賓館訪問の日に、ゲームで寝不足とは。

もうフラフラである。

電車で寝てやろうと目論んでいたのだが、隣に座った親子が寝かせてくれなかった。

子供はまだ小学校に上がってないぐらいの男の子である。

大好きな電車に乗って、上機嫌であった。

「ねぇ、ママ、これは小さい駅に停まるの?」

「小さい駅にも大きい駅にも停まるのよ。」

「これは中央線なの??」

「これは違うわよ。」

「かいぞく渋谷行き?」

「『かいぞく』じゃなくて『快速』よ。」

微笑ましいと思ったのは最初のうちだけである。

「この電車が終点なの?」

「ねえ!!終点なの!?」

「ねーえ!!」

母親の返事が遅れれば、質問は更にラウドに繰り返される。

その上子供の質問の意味が分かりにくく、母親の返事は途絶えがちになっていく。

「ねーえ!!」

「ねーえ!!」

「ねーえ!!」

子供の声というものは、男の子だろうと甲高く、響く。

「それはどうして?」

「何で??」

「じゃあどうして??」

そして母親がやっと答えても、彼の疑問は果てしなく広がるのだ。

子供というのは探究心のかたまりで、それを満たしてやるのが親の務めでもあるだろう。

黙らせろとは言わない。

が、頼む、最短で的確な答えを最速で彼に返してくれ。

それで私の被害も最小で済むのだ。

眠れないまま西武新宿に着いてしまった。

乗る前より消耗した気分である。

迎賓館は、まさに「宮殿」であった。

ベルサイユを彷彿とさせる豪華絢爛なパレス。

あぁここで寝不足のあまり倒れれば、あの素晴らしいベッドで寝れたかもしれない。

やっとここに来れはしたが、今度は1泊の夢が芽生えるのであった。

ヘトヘトで家に着くと、いつものベッドで眠る。

起きたらもう夜の8時で、近所のスーパーに惣菜の買い出しだ。

平民である。

しかしだ。

その後乾杯してゲーム漬けとなるのだ。

迎賓館に泊まれるような人間にはできないことであろう。

まぁ結構幸せである。

1泊できなくてもいいか。