人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

トレーと菓子折り

今日のノルマは、塾の先生のお礼関係だ。

今日は娘ぶー子の塾、最後の日である。

「浪人覚悟です」と言って無理を聞いてくれた塾の先生方に菓子折りを買うこと、仕事があって会えないので手紙を書くこと、この二つを午前中に済ませなくてはならないのだ。

難しい事ではないが、それは二度寝をしなければの話である。

二度寝をしないのが難しいのだ。

昨日はストンと眠りにつき朝まで良く寝ていたが、寝たのは3時前だろう。

もうそう思っただけで勝てる気がしない。

寝たらアウトなのだ。寝る前にやらなくてはならない。

なので私はダンナを送り出したらまずピアノの練習をし、ゲームをやった。

完全に目が覚めたところで手紙を書く。

せんせい、今までありがとうございました、ペコリ。

字があまりにも汚いので、便箋を1枚無駄にした。

開店にあわせて10時に家を出る。

レジまで歩いて5分のスーパーに、車だ。

横着もあるが、リサイクルの食品トレーがたまりすぎて、ゴミ箱のフタが閉まらなくなりそうなのだ。

恥ずかしいが5袋車に積んだ。それでもまだ2袋残ってるのだが。

歩いて5分のスーパーだが、私の運転技術では車だともっと時間がかかる。

通れない道が多すぎてどえらい遠回りなのだ。

どえらい遠回りしてスーパーに着き、こっ恥ずかしくパンパンに膨らんでトレーがはみ出しそうなレジ袋を5つ持ってズンズン入り口に進んだ。

サッサとこれらと縁を切ってしまいたい。

しかし入り口の自動ドアが反応しない。開かないのだ。

上を見上げてセンサーに手をかざしてみた。反応なし。

側にいるオヤジが変な顔をしてこっちを見ている。ヤメテ。

私はもうひとつの入り口に向かった。

そこのドアも開かなかったが、貼り紙がしてあった。

「本日12時から」

なんですと!!

私は急いでパンパンに膨れたレジ袋を持って車に戻った。

恥ずかしい!!

こんなもの持って朝一番に来たら店が閉まってるなんて!!

食品トレーをこんなに溜め込んで、受け入れてもらえない女。

急いでそのスーパーを出たら、もうちょっと先のスーパーに向かった。

ここではちゃんと店はやっていたが、問題があった。

パンパンのレジ袋に早くケリをつけたいと焦っていたが、回収ボックスには「白いトレーのみ」と書いてあったのだ。

うそっ!!

前はそんな事なかったのに。

これをこのまま持ち帰れば、今すでにキッチンにあふれているトレーの行き場がなくなる。

先に書いたが、もう外のゴミ箱はフタが閉まらないほどパンパンなのだ。

超恥ずかしかったが、パンパンのレジ袋から白いトレーだけを選んで出して行った。

食品トレーをこんなに溜め込んで朝一番に来て、全部受け入れてもらえずに白だけ選んで置いて行く女。

しかしこの恥作業は菓子折りのついでである。

まるでトレー処分がメインのようになってしまったが、私は菓子折りを買いに来たのだ。トレーはそのついでである。

私は午前中に晩ご飯の下ごしらえをしたかったので、とにかくサッサと済ませて帰りたかった。

ただでさえさっきのスーパーが閉まっていてロスがあるのだ。

急ぎ足で店内に入り、菓子折りの売ってそうな場所に行ったが、そこにあったのはお歳暮の残り物っぽいサラダ油のセットとショボいせんべいだけだった。

それしかないと言う。

なんと。

私はしかし私は急いで次へは向かわず、肉の特売に食いついてしまった。

のんびりショッピングである。

円高還元セールですって♪。

散々買ってから本命を思い出し、急いで次へ向かう。

もうコンビニぐらいしかない。

家に帰る途中のコンビニに寄る。

せんべいとクッキーが1種類ずつあっただけである。

いかにも「これでも渡しときゃ、とりあえず義理は果たしたことになるだろう」というやっつけ的なものだ。

ただでさえ自分は出向かないと言う無礼をするのに、こんなもの渡せない。

諦めて帰り、仕方なくぶー子に金を渡して適当にどこかで買っていってくれと頼む事にした。

私はこの「菓子折り+食品トレー」を15分とみていた。

しかし1時間である。

午前中にやったことは菓子折り、トレー、手紙、ピアノ、ゲームだけだ。

時間の感覚の優れた方ならまだ1時間ほど残っている事に気付いたかもしれない。

しかしそれは睡眠に充てたので残らなかった。

もう気が狂うほど眠かったのだ。

やり残したことは仕事から帰ったらやればいい。

で、仕事から帰ってまずやったことは、ソファでのお夕寝である。

本当に、本当に眠かったのだ。

嘘じゃない。

眠くないのに寝たんじゃない、眠いから寝たのだ!!

そのせいで、ブログの記事をひとつかDVD鑑賞を諦めなくてはならないようだ。

しかし、何とか両方欲張るつもりで今必死に文章を入れているところである。

努力はしないくせに欲深い人間であった。