人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

レイ

ソウルの神様、レイ・チャールズの物語である。

            

   監督:テイラー・ハックフォード

   キャスト:ジェイミー・フォックス、ケリー・ワシントン

7歳で視力を失ったレイだが、優しく厳しい母親の教えを守り、施しを受けずに自立する旅へと出る。

しかし盲目の黒人である。時代は人種差別のはびこる50年代、音楽で自立しようとする彼には数々の困難が待ち受けていた。

そして女、金、薬、名声に溺れていくレイ。

どこまで昇り、どこまで堕ちていくのだろう・・・。

ストーリーとしてはありがちなものだが、実話であるというだけで惹きつけられるものがある。

誰しも同じ状況になれば陥りかねない人生なのだ。

あり得なくはない、しかし非凡な人生。

それがいい距離で私たちを捕える。

そして、彼に振り回され愛想をつかしながらも離れられない妻・ビーの強さがまた胸を打つ。

彼女がレイの人生を支えていた事に、彼はいつ気付いたのだろうか。

2時間半という長めの映画だったが、飽きることなく観ることができた。

曲もいい感じに入り、まるでその場にいる観客のように楽しめた。

ただ最後のまとめ方がちょっと乱暴か。

バタバタバタッと強引に終わらせた感がないでもない。

ぽ子のオススメ度 ★★★☆☆

ダンナのオススメ度 ★★★★☆ 思いがけない人生だった

ぶー子のオススメ度 ★★★☆☆ 思ったより面白い