人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子57歳。

幸せの茶色い傘

朝方のショボい地震で目が覚めてしまい、台無しである。

寝坊して、ダンナに起こされた。

彼の朝ご飯は「とんこつ茶漬け」、ザッツオールである。

しっかし眠い。

数十分しか眠れないがベッドに戻る。

案の定数十分も寝れずに目覚しが鳴り、娘ぶー子の朝ご飯だ。

とんこつ茶漬けを見て脱力し、半分残して私に食えと言った。

残念だがぶー子、私はダイエット中なので炭水化物は昼しか食べないのだよ。

今夜はラーメンだが。

「うっそ、そうか、わかった、んじゃね。」

友達に電話していたぶー子は私に向き直り、「今日は2時間目からだった、時間が余っちまった。」と言った。

今日は学年末テストの最終日である。

当日の朝に時間を知るって、あんた一体・・・。

しかも時間余っちまったって、そりゃこっちも一緒である。

眠いところ起きて来たのに、しょうがないからまた寝るけど、アンタのせいで細切れだ。

十分ほど寝たら出勤だ。

今日は歯医者なので朝から仕事なのだ。

来週からの出勤予定表が配られたが、勤務時間はますます減らされていた。

困った事になった。

どこかに好きな時だけ出れるような仕事はないものか。

多少キツくても構わない。家事をサボる言い訳に役立ちそうだ。

そろそろ本気で考えなくてはいけない時が来たか。

いつもより一時間早く上がった分、一時間余裕があるはずなのだが、今日もラーメン屋リサーチで終ってしまい、バタバタと出掛けていった。

ニットのミニの下に何も履かずに出掛けたが、見送るぶー子がぶったまげていた。

時間がないんだよ~~!!

歯医者、痛かった(泣)

いつまで経っても先に進めない。

先生は私が無駄に痛がるからだと言うが、私に言わせれば痛くするのがいけないのだ。

「痛さを数字で表せれば『まだまだいける!!』と言えるのに。」と先生。

私だって思う。

痛さを数字で表せれば、私の苦痛が伝わるはずである。

「痛い??」

「本当に痛いの??」

「痛いはずはない!!」

「もうちょっと頑張れ!!」

「まだ大丈夫!!」

「まだダメ!!」

しまいには私のギブアップコールも聞いてくれなくなった。

痛いっつの(泣)

とうとう遂に、麻酔となった。

本来は麻酔を使いたくない治療だそうだ。

こっちの痛み具合で加減をみているらしいので、痛みがないとやりすぎてしまう可能性が出てくるとか。

しかし「もうこれじゃ先に進めない(怒)」先生は呆れてそう言うと、麻酔を打ってくれた。

麻酔、最高♪

麻酔発明した人、エライ!!

確か奥さんが実験台になったとかいう話だった気がするが、奥さんもエライ!!

麻酔に踏み切った先生もエライ!!

これからはこれでヨロシクだ。

しかし麻酔が切れるにつれて、これまでにない程痛み出した。

しくった、麻酔のせいでやり過ぎてくれたのか。

もうイヤだ、歯の治療(泣)

新宿でダンナと待ち合わせて、今夜もラーメンである。

ちょっと前に電車に傘を忘れてきてしまったのだが、ついでに西武新宿駅で聞いてみる事にした。

歯医者に行くときに爆睡してしまい、慌てて降りて置いてきてしまったのだ。

しかしあれはいつの事だったか。

1ヶ月は経ってないと思うのだが。

「茶色の傘ですね。日にちは・・・金曜日、では12月の26日あたりから調べてみましょう。」

事務室の親切そうな駅員さんは、そう言ってパソコンに向かった。

パタパタパタ・・・。

キーボードを打ち、マウスを動かし、クリック。

彼はモニターを凝視し、ひたすらそれを繰り返した。

ひたすら。

どれほどの時間が経っただろう。

彼は貧乏ゆすりを始めた。

すみません、たかが500円の傘でこんな。

そんなに大変な事だとは思わなかったんですよ。

散々待ち、彼はこっちに向き直るとこう言った。

「ちょっと茶色い傘と言うのは見当たりませんね、12月26日は。」

えっ!?

これだけ待って12月26日しかわかんないの!?

こりゃあ大変だ、どうするか。ハッキリした日にちはわからないのだ。

「ではそれより前を・・・。」

私は鬼である。

でも気に入っていたのだ、あの傘。

だったらもっと早く来いよ、であるが。

待った。

待って、待って、待った。

するとダンナが突然、「あの日って、新宿でラーメン食べた日だよね。すっごい雨の。」

おお、そうです。

「だったらぽ子のブログで日にちがわかるんじゃない?」

ダンナ、ナイス~~~!!

麻酔考えた人の次に、携帯でブログ見れるようにした人エライ~~!!

ダンナもちょっと(笑)

1月9日であった。またやり直しである。

しかし散々待って、やはりなかったのだ。

誰かが持っていってしまったのだろうか。

親切な駅員さん、ごめんなさい。

待たせたダンナ、ごめんなさい。

「でもきっとぽ子の傘で誰かが助かったんだよ。電車になかったってことは。」

私はこういう考え方は本当に好きだ。

優しく、平和で、暖かい。

ダンナよ、きれいにまとめてくれた。

さて今日も雨だが、今日も安い傘をさしていた。

紺色のダサい傘で、すぐに骨が曲がってしまった。

情けない状態だが、あの傘を誰かが大切に使っていてくれたらそれでいい、と思った。