人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

キル・ビル

よく見ると、小さくVol.1と書いてあった。

続きがあったのだ。

いいところで終っている。

            

   監督:クエンティン・タランティーノ

   キャスト:ユマ・サーマン、デヴィッド・キャラダイン

彼女は結婚式に暗殺団の襲撃を受け、意識不明の4年間の眠りの後、ついに目覚める。

あの時の様子はありありと思い出せた。

全てを失った彼女は復讐を誓い、日本刀を手に、日本に向かう。

今やヤクザのボスとなったオーレン・イシイにとどめを刺すためだ。

しかしそう甘くはない。

単身乗り込んだ彼女はどうなるのか?

純粋なアクション映画であり、それだけである。

ストーリーは「復讐」と至ってシンプルで、楽しむものではない。

過激なバトルシーンを見せるだけと言ってもいい。

チャンバラを思わせるそれらのシーンは独特で、日本の時代劇とアメリカのアクションの融合である。

しかし殺陣とはプロレスのように計算された運びを見せるものであり、リアリティはない。

数十人の日本刀を持った男たちを、女一人で華麗に舞いながら倒していくというのは私には受け入れられないものであり、正直、興ざめだった。

回想シーンをアニメーションにしたりと斬新な部分には素直に凄いと思えたが、ここまで激しく、あり得ないアクションと血しぶきを見せられるとウンザリだ。

時代劇っぽく演歌が入ったり、バトルが日本刀だったりとリアリティがなく、そういう映画なのだろうが個人的には受け入れられなかった。

ただ彼女の復讐は始まったばかりなのだ。

ここまで観たら先が気になる。

だいたい彼女の名前はおろか、素性もサッパリわからないのだ。

ドラマティックな部分が後半にあることを願う。

ぽ子のオススメ度 ★☆☆☆☆

ダンナのオススメ度 ★★★☆☆ 斬新だが過激すぎる

ぶー子のオススメ度  ★★★★☆ シンプルでわかりやすい