人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

叩け!!叩け!!叩け!!

で、昨日も飲めるだけ飲んだ。

起きてカップラーメン食べて昼にランチを食べに行き、買い物して帰ったらDVDを観て寝る。

起きたらしゃぶしゃぶを豪快に食べ、その後酒宴、という訳だ。

こんなぽ子が妬ましいという方に朗報だ。

ぽ子は何の我慢もせずに食べたいものを食べ、飲みたいものを飲んでいるが、ちゃんとその報いは来るのだ。

それは体重計がキッチリ数字にして証明している。

こんなだらけた1日を送っても、ぽ子には「毎日ブログ更新」という自らに課した使命がある。

苦しい、苦しい、と言いながらパソコンに向かってたが、何とダンナは、残り物の鮭の塩焼きを食べていた。

お腹に凄い袋をお持ちのようだ。

良く食うなぁと感心しながら見ていたが、ダンナの足元にはちびエルがきちんとお座りしていた。

私は冷蔵庫で冷えたおかずなんか、面倒なのでそのまま食べてしまうのだが、ダンナは典型的なA型男なのだ。

きちんと温め直して食べる。

そのせいで鮭の匂いも蘇り、それに誘われてエルが来てしまったの図である。

いや待て?

どうやら、来てしまっただけではない。

ペロペロと口の周りを舐めている。

あらあら、そんなに味の濃い、賞味期限も怪しいものを。

「エル、何か食べたのかな?」

私は幼稚園児に話しかけるように、エルに言ってみた。

「なぁ~~んだろうねぇ~~。エルちゃん、何か食べたのかなぁ~~~??」

返事をしたのはエルではなくダンナである。

まぁ良くあることだ。

時々ならいいかと目をつぶっているのだが。

そのうち娘ぶー子がコンポの使い方をダンナに聞きに来た。

MDの曲をipodに移したいと。

そのためには一度コンポを経由させなくてはならないらしく、彼らはパソコンの隣のコンポの前に立ち、その作業に勤しんでいた。

その時ふと横を見てみると、エルがダンナの食べかけの鮭に食いつこうとしているところであった。

「ああっ、エルが悪さしてるよ~~~♪」

ダンナに言う。

私の方が暇で私の方がエルに近いが、私は見たいのである。ダンナがエルを叱るところを。

いや、叱るか否かを。

「ゴルァ~~!!怒れ!!叩け!!」

日頃からダンナのエルへの甘やかしぶりを見ているぶー子が、先に叫んだ。

「こらこらこらっ!」ダンナはエルを抱き上げ、「油断も隙もあったもんじゃない!!」と言って頬ずりした。

「何やってんの!!怒らなきゃダメなんだって!!」

ぶー子は、「許すまじ」と詰め寄ったが、「はいはいはいはい♪」と何となくごまかされてしまった。

まぁMDの作業のほうも詰まっているのだ。

ここまでであった。

しかしだ。

またしばらくして横を見ると、エルはダンナの鮭に鼻をつけてクンクン匂いを嗅いでいた。

「お~~~い、またエルがぁ♪♪」

「ああ!?叩け(怒)

面白い事になってきたぞ。

まさかダンナは叩かないだろう。

「貸しな(怒)、アタシが叩いてやるッ」ぶー子、相当ご立腹である。

「あああ、ちょっと待ってちょっと待って、わかったよ、ペーン!!

ペーン。

と、言っただけであった。

もうこうなるとぶ-子が怒れば怒る程おもしろく、ダンナがエルを庇えば庇う程面白い。

ぶー子は怒り、ダンナは庇う。

私はその脇で爆笑だ。

まぁぶー子の言うとおりである。

しつけをしないという事では、いけないだろう。

しかしだ。

ダンナの気持ちも良くわかるのだ。

あんなに愛してるのだから、もうダンナはしつけ係をやらなくてもいいんじゃないか。

他人に迷惑をかけなきゃいいよ。

私にかかる迷惑なら我慢する。

ダンナももちろん我慢する。

なので、後はぶー子ひとりで頑張ってくれい(笑)