人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

サザエでございます

歯医者である。

午後からの仕事を午前に変更し、仕事から帰ると西荻に向かう。

洗濯も掃除もない。

できたのは歯磨きと化粧直しぐらいだ。

疲れて電車ではウトウト、やっと西荻に着き、歯医者に向かって歩きながら、いつものように診察券を確認する。

裏返して予約の日時にもサッと目を通し・・・。

1週間後であった・・・・・・・。

バカバカッ(怒)

何でこんな歯医者の手前で確認すんのッ!!

歯医者のドアは固く閉まっており、「8月25日までお休みです」と貼り紙がしてある。

「何となく22日ぐらいだった」、それだけで今日、ここに来たのだったが、無謀だったか。

しかしこれまで毎回、こうやってきたのだ。

実は1回、やはり無駄足をしているが。

仕方なく、ダンナと待ち合わせている神保町へ向かう。

ダンナはまだ仕事中だが、他に行くあてもない。

雑誌を買って、東西線に乗る。

前回と同じだ。もう覚えた。

しかし電車に乗ってから気付いたが、乗り換えの駅がわからない。

覚えているつもりでいたし、覚えてなくても何とかなると思って特に予習はしないで来たのだが、わからないものはわからないのだ。

確か九段下か飯田橋だったはずだが。

電車の中の路線図を見る。

どちらの駅でも乗り換えはできる。

う~ん、何線に乗り換えるんだったっけ?

う~ん、う~ん。

そうだッ!!

確か私は乗り換えの時に、ダンナにメールをしたんだった。

その時ダンナに「服部半蔵」と送ったのだ。

地下鉄半蔵門線。九段下~~~(泣)

アホなメールも出してみるものだ。

アホな事も言ってみるものだ。

アクションを起こすという事は、記憶を刻む事になる。

私は適当な改札から出てしまったが、そうだ、確か前回ダンナは「A5の出口から地上に出て」と言ってたはずだ。

古いメールを見る。「A5の出口」。

素晴らしい時代である。携帯電話、Eメール。

それなのにこんなに抜けている自分が情けない。

A5という出口は見当たらない。

5はあったので、「きっとこのあたりのエリアはAであって、そんな事は周知の事実だからわざわざ書いてないだけだ」と勝手に思い、5の出口の階段を上った。

上りながらもう一度先ほどの古いメールを見たのだが、「神保町のA5出口」となっていた。

神保町?

ここはどこだっけ?

九段下であった。

乗り換え、忘れていた。

階段の途中でクルッと向きを変えて、今来たところを戻る。

服部半蔵に乗り換えねば。

無事に神保町に着いたが、ダンナはまだまだ来ない。

ドトールで時間つぶしだ。

困った事に、メニューが壁にかかっておらず、レジカウンターまで行かなくてはわからない。

つまり、注文を待つ店員の目の前で急いで決めなくてはならないと言う事だ。

私はこの手のプレッシャーに弱い。

早く早く、と目に付いたのは黒糖ラテのシリーズであった。

これでいい、は、早く。

「あ、アイス黒糖豆乳ラテのMで。」

豆乳~~!?

しくった、何よ、豆乳って!!

他にヘーゼルナッツ等もあるのに、あぁ、しくった~~(泣)

「良く混ぜてお飲み下さい。」

「・・・ハイ・・・。」

観念してアイス黒糖豆乳ラテを持って禁煙席に向かう。

大丈夫、これはアイス黒糖豆乳ラテだ。

豆乳なんて、混じっちゃえばほとんど分からないだろう。

うへっ、ニガッ!!まずっ!!

なんじゃこりゃ、ラテのくせにくそニガまずいぞ。豆乳臭いし。

仕方ない、体にいいものは口に優しくないのだろう。

私は雑誌を広げていよいよ観念する。

甘っ!!

なんじゃこりゃ!!

あ!

「良く混ぜてお飲み下さい」って言ってたじゃん!!

もうホント、どうしてこんなにおっちょこちょいで抜けてるんだろう。

さそり座のAB型。

占いによると、クールで知的、神秘的で近寄りがたいタイプ。

これをダンナに言ったら爆笑していた。

言い訳はしない。

自分でもそんなタイプではないことはわかっている。

サザエさんタイプ・・・。

結婚当初から言われていたが、否定はしない。