その子は、壊れた橋から落ちかかっている電車の最後尾にいた。
助けてくださいと言うが、こっちが近づこうとすると自分の重みで海に落ちてしまう。
ゆっくり歩いてみたり、こっちに来ないかと呼んでみたが、何度やってもダメだった。
何度もやるなよ、である。ダメなものはダメなのだ。
何かをやり忘れてたりしてるのか?
そうか!アイテムがあるのかもしれない。
何度も死んで、やっと気がついた。
セーブポイントの水道から海の方にまっすぐ進んで左を見ると、ロープがかかっていた。
これだよこれ。
しかしこれを取るのに海に落ちること数回。
ロープを取ったら、先に進んではダメだ。
遠回りでもゆっくり歩いて戻るのだ。
電車に戻ったが、ロープをどうするか?
申し訳ないのだが、思い出してしまった。
実はこのゲーム、買った日に少しだけプレイしてしまったのだ。
ごめんちゃい、迷わずに座席についた取っ手にくくりつけ、彼女を救う。
後は迷う事はない。
先に進むだけである。
橋を下りて道路に出る。
アイテムを取り逃したくなかったから、くまなく歩いた。
結果、道路をふさいでいたトラックの荷台からバールを見つけ出した。
今日は先に進んでみようと思う。