人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

エルに一番いいように

結局、2時半まで飲んでおった・・・。

「先に寝るけど・・・、エル、連れてかないでね。」

先に布団に向かったダンナが、情けない声で言う。

そうなのだ、エルはとにかくドアが開くと弾丸のように飛び出していく習性がある。

こうしてせっかくダンナと一緒に布団に入っても、私が部屋を出る気配を察知すると起き出してきて、一緒にドアから出てしまうのだ。

「じゃあ無理矢理置き去りにするように頑張るよ。」と意地悪く言うと、

「あ、いや・・、エルの一番いいようにしてあげて(泣)」と隣の和室に引っ込んだ。

しかしエルはダンナの布団でグッスり寝入ってしまったようで、起き出して来る気配はなかった。

ところが散々飲んで、もう寝ようと歯を磨いて振り向いたら、エルがグーッと前足を伸ばしてあくびをしていた。

これはもうしょうがないね。

エルの一番いいようにしますよ。

寝室に行こうとドアに手をかけたが、寝ぼけているのかエルは床に座ったまま動かない。

あれ?来ないのかな?

ドアを開ける。実はいつもよりゆっくりと。

それでもエルはボーッとこっちを見ているだけで動こうとしない。

今日は来ないのですか。それが一番いいのですか・・・。

残念だがエルは置いていく。

ダンナめ、明日目が覚めてエルがいたら小躍りするだろう。

寝室に横になると、不安になってきた。

「消し消しオッケー」を忘れたのだ。

私はこんなにだらしのない女だが、戸締りと火の元の確認をしないと気になって次の行動に移れないのだ。

不安だ。

確認しに下りる。

エルはどこにいるかな??

リビングのあかりをつけると、エルはキッチンの方から眠そうにヨタヨタ歩いてきた。

ダンナのとこじゃなかった(笑)

私は「消し消しオッケー」「閉め閉めオッケー」と心で歌い、リビングを出たのだが・・・・・、

ついて来ちゃいました♪

連れて行ったんじゃなくて、ついて来たのだ。不可抗力。

あー、あー、しょうがない子だねぇ、全く・・・。

2時半であった。

なので午前中は使い物にならなかった。

辛うじて洗濯だけはしたが、ソファに座ったら寝ていた。

ゲームをやろうか迷ったのだが、迷っているうちに寝てしまったのだ。

やらなかったのだから、若干、罪が軽いはずだが。

横には3匹の猫。

ダンナー!!ぽ子は、朝も夜もエルと寝てますよ~~!!

一応火曜日だが、昨日遅くまで飲んでしまったので、ポジション的には月曜であった。

まぁ明日から頑張りますよ、ってヤツだが、ダンナと娘ぶー子が近所のスーパーに行ったまま帰らない。

もしかしたら半額の惣菜を・・・。

コトによっちゃあ今夜もビールで乾杯だ。

明日はまた月曜日になってしまうのだろうか?