人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

責任

目覚しが鳴る30分前にパチッと目が覚め、せっかくだから起きてみたら、テレビのリモコンがベッドの上で壁に寄りかかって立っていた。

何だか色々とスゲ~~!!

ところでぽ子は今、ちょっと責任を感じている。

前にもちょこっと書いた事があったが、一応ダイエットでもしてみようという事で、一家三人、風呂場の脱衣室に毎週体重を書き込んでいる。

で、これも前にちょこっと書いたが、少なくとも私と娘ぶー子はただ計って書き込んでいるだけの状態で、その数字には何の流れも脈絡もない。

週に一度の計測で1キロ2キロの上下など、洋服の脱着とさほど変わりのないブレである。

よって、私とぶー子の体重は1月の2週目の火曜日と変わらず、ダイエットにはなっていないと言うことになる。

それでもこれを止めてしまったら、止めどなく体重が増えていきそうなので続けているのだが。

ところがダンナは違った。

典型的なA型であり、これまで数々の目標を達成してきた彼だが、やはりここでも頑張っていた。

ダンナの体重だけが、緩やかに減っていたのだ。

「食堂のご飯も軽くしてるし、食後には愛宕神社の階段を登ってるよ。」

そこへ休日のウォーキングである。

そもそも彼は私と違って、グータラダラダラが好きな人間ではない。

休日も「もったいない」とか何とか言って、風呂や猫の水飲み場の掃除をしている。

バツが悪いので、わからないようにやって欲しいのだが、「好きでやってる」と言ってはちょこちょこ働いている。

つまり、ダンナをここまで肥やしたのは私なのだ。

休日になるとラーメン屋まで車を出させ、家に帰れば眠り、目が覚めたら飲むだけであった。

ちなみに夕食は油っこい惣菜や肉料理が定番である。

結婚前のダンナの体重は52キロであった。

若いうちに結婚したので当初は貧しく、あの頃の写真をみると枯れ枝のようである。

としまえんのプールではしゃいでいる私達はホネホネで、なんだか笑えてしまう。

ちなみにあの頃のぶー子は肥満寸前で、ひとり肥えていた。

しかし、少しずつ生活に余裕が出てくるのと比例して、体重も増えていった。

そこで今年こそ、ちょっと絞ってみましょうと、年明けに決心したのだった。

・・・ダンナだけ。

あー、やっぱりアナタは違いますよ。

言った事は必ず実行するんですね。

立派です。立派ですよ。

これでも私は、ラーメン、替え玉をしないようにはしてるんですがね。

ところが、ダンナの体重が突然戻ってしまった。

最重新記録を叩き出した。

実はそれを聞いた時、思わず「やった♪」と思ってしまった。

自分みたいなのがそばにいるなんて、嬉しいじゃないか。

ダンナは遠い偉人なんかじゃない。

ダイエットもできない私サイドの人間なのだ。

しかしだ。

原因を考えてみたが、まぁ心当たりはある。

先週の食い放題あたりからの飽食、ウォーキングをしない休日もあった。

それに、私の作る晩ご飯は油ぎった肉料理が中心の上、食べる時間も遅い。

この辺の管理は、妻の領域ではないのか??

私は彼と結婚して一度大きく肥やし、ダンナが自らの力で小さく痩せたのに、また私が小さく肥やしてしまったのだ。

「ぽ子~~~、太っちゃったよ~~。」

ダンナの悲痛な声が聞こえてくる。

私の責任なのだ。

よし、わかった。

私が責任を持って、少し戻してあげます。

ラックラク 体においしいおかず 冬の第23ページのレシピ、「きのこと油揚げのハリハリ鍋」。

今週1週間これでいきます。

鍋の中身はしいたけ、しめじ、えのきだけ、水菜、油揚げ、これだけだ。

さすがにこれでは腹にたまらないので、うどんを入れた。

今日で2日目だが、早速飽きてきた。

なので明日は23ページの「ヒラヒラ大根と豚バラ薄切り肉のピリ辛鍋」に変更。

豚バラ肉が不安だが、それ以外は大根ときのことチンゲン菜だけである。

頑張れダンナ、愛宕神社を上るのだ。

そして野菜の鍋を食べるのだ。

これが大人の責任の取り方というものだ。フッ。