人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子54歳。

ハゲ

金曜日だと言うのに、テンションがすっかり下がっている。

エルの事が心配で心配で、他のことが考えられなくなってしまったのだ。

どうもエルは、私が夜寝るタイミングがわかっているような気がする。

寝る支度をして寝室に行こうとすると、いつもドアの前で待っているのだ。

リビングを出て冒険するのが大好きなので、私はこのポーズに弱い。

昨日も寝不足覚悟で連れて行ったのだが、案の定、寝不足だ。

ついおとといまでは、布団に入って来るエルがかわいくて仕方がなかったはずだが、昨日は不安で不安で眠れなかった。

なぜかと言うと、エルがハゲたからである。

昨日の昼、エルの右腕がズルむけているのを発見した。

ペロリときれいにむけてるわけではなく、「はげちょろけ」という感じだ。

そこで前の晩、エルがしきりに自分の体を舐めていた事を思いだした。

舐めすぎじゃないか。おかしいぞ。

で、昨日の晩も布団に入って来たが、やはりいつまでも体を舐めている。

私はハゲが悪化するのではと気が気でなく、自分の腕でガードしたり、気をそらしたりしていたのだが、結局根負けした。

「右腕を思う存分舐めるまでは絶対に寝るもんか。」という気迫。

わかったよ、もう。

その代わりに、朝になったら病院だぞ。

こんなんで、結局ダンナが早出の今週1週間、ついに一度も起きれなかった。

しかし起きたら忙しい。

エルを病院に連れて行くなら、午後の仕事に響かないように朝イチだ。

それまでに洗濯と簡単な家事を済ませなくては。

洗濯機を回しながら化粧していると、思い出した。

もともと病院は、明日の土曜日に予防接種のため、連れて行く予定だったのだ。

それまで待ってもいいんじゃないか。

いやいや、その間にエルの腕はもっと悪くなるかもだ。

それどころか、布団に入った時のあの喜びよう、興奮っぷりは異常じゃないか。

どこか体に異変が起きてるんじゃないのか?

異変?

異変と言えば、そうだ、もしかしてエルも膀胱炎じゃないのかと疑っていたのだ。

頻尿だし、粗相はするし。

それで、オシッコ取って、予防接種の時についでに検査してもらおうと思っていたのだ。

どうするぽ子??明日にするか?

よっし、わかった。

すぐにオシッコが取れたら、今日行こう。

    ♪♪♪上手なオシッコの取りかた♪♪♪

猫砂の上にサランラップを敷きます。

いつもエルちゃんのしているところの上に敷きましょう。

あまり大きいと、踏んだ感触がいつもと違い、違和感からしてくれないかもしれないので、注意。

真ん中をへこませておくと、そこにオシッコがたまります。

そのシッコだまりにシリンジを突っ込み、吸い取るわけです。

           ♪♪♪

で、今日は行かれなかったのだ。

取れるには取れたがもう昼で、出勤時間が迫っていた。

一応ネットでも調べてみたが、ハゲは結構良くある話のようで、「舐めハゲ」なる言葉もできていた。

全て明日だ。

布団にさえ入らなければいいのだ。今夜も入るだろうが。

今夜はダンナが一緒に寝るだろうから、あとは彼に託す。

この記事を入れる間に、筋子ご飯とチキンと、ぶー子が食べなかった弁当を私が食べてしまった。

その後カプチーノでキメたが、どうも甘いものが食べたいのでケーキを買いに行く予定だ。

ぽ子の体にも異変が起きなければいいが。