金曜日だと言うのに、テンションがすっかり下がっている。
エルの事が心配で心配で、他のことが考えられなくなってしまったのだ。
どうもエルは、私が夜寝るタイミングがわかっているような気がする。
寝る支度をして寝室に行こうとすると、いつもドアの前で待っているのだ。
リビングを出て冒険するのが大好きなので、私はこのポーズに弱い。
昨日も寝不足覚悟で連れて行ったのだが、案の定、寝不足だ。
ついおとといまでは、布団に入って来るエルがかわいくて仕方がなかったはずだが、昨日は不安で不安で眠れなかった。
なぜかと言うと、エルがハゲたからである。
昨日の昼、エルの右腕がズルむけているのを発見した。
ペロリときれいにむけてるわけではなく、「はげちょろけ」という感じだ。
そこで前の晩、エルがしきりに自分の体を舐めていた事を思いだした。
舐めすぎじゃないか。おかしいぞ。
で、昨日の晩も布団に入って来たが、やはりいつまでも体を舐めている。
私はハゲが悪化するのではと気が気でなく、自分の腕でガードしたり、気をそらしたりしていたのだが、結局根負けした。
「右腕を思う存分舐めるまでは絶対に寝るもんか。」という気迫。
わかったよ、もう。
その代わりに、朝になったら病院だぞ。
こんなんで、結局ダンナが早出の今週1週間、ついに一度も起きれなかった。
しかし起きたら忙しい。
エルを病院に連れて行くなら、午後の仕事に響かないように朝イチだ。
それまでに洗濯と簡単な家事を済ませなくては。
洗濯機を回しながら化粧していると、思い出した。
もともと病院は、明日の土曜日に予防接種のため、連れて行く予定だったのだ。
それまで待ってもいいんじゃないか。
いやいや、その間にエルの腕はもっと悪くなるかもだ。
それどころか、布団に入った時のあの喜びよう、興奮っぷりは異常じゃないか。
どこか体に異変が起きてるんじゃないのか?
異変?
異変と言えば、そうだ、もしかしてエルも膀胱炎じゃないのかと疑っていたのだ。
頻尿だし、粗相はするし。
それで、オシッコ取って、予防接種の時についでに検査してもらおうと思っていたのだ。
どうするぽ子??明日にするか?
よっし、わかった。
すぐにオシッコが取れたら、今日行こう。
♪♪♪上手なオシッコの取りかた♪♪♪
猫砂の上にサランラップを敷きます。
いつもエルちゃんのしているところの上に敷きましょう。
あまり大きいと、踏んだ感触がいつもと違い、違和感からしてくれないかもしれないので、注意。
真ん中をへこませておくと、そこにオシッコがたまります。
そのシッコだまりにシリンジを突っ込み、吸い取るわけです。
♪♪♪
で、今日は行かれなかったのだ。
取れるには取れたがもう昼で、出勤時間が迫っていた。
一応ネットでも調べてみたが、ハゲは結構良くある話のようで、「舐めハゲ」なる言葉もできていた。
全て明日だ。
布団にさえ入らなければいいのだ。今夜も入るだろうが。
今夜はダンナが一緒に寝るだろうから、あとは彼に託す。
この記事を入れる間に、筋子ご飯とチキンと、ぶー子が食べなかった弁当を私が食べてしまった。
その後カプチーノでキメたが、どうも甘いものが食べたいのでケーキを買いに行く予定だ。
ぽ子の体にも異変が起きなければいいが。