毎週繰り返しているが、つい昨日も夜更かししてしまった。
寝不足続きで眠いはずなのに、金曜の夜だというだけで寝る気にならないのだ。
今日は群馬は嬬恋から、わざわざ写真家の板東寛司さんがお越しになるのだ。
準備をしなくてはいけないのに、はぁ、2時まで飲んでしまった。
しかし緊張で8時には目が覚めた。
同じ頃にエルが珍しく布団に入ってきて冷や汗モンだったが、軽くいじくり回して布団から出した。
板東さまだ、板東さまだ、寝ている場合ではない。
すごい。過去にこんなに布団に勝てた人はいるだろうか。
おにぎりを握る。
遠く嬬恋から、人間のクズの家に来てくれるのだ。
いやらしくならない程度のお礼をと考えた結果だが、ジャーを開けて思った。
おにぎり、何年ぶりだ?
スキーに行ってた頃はゲレ食代が惜しいので何個も握ったものだが、久しぶりだ。
正確にいえば、気まぐれにダンナの出張の時に作ったこともあったが、数に入らない程の数だ。
なので、ジャーを開けて固まってしまった。
・・・おにぎりってどうやって作るんだったっけ?
私はその時、大きく切ったラップを手のひらに広げていた。
おもむろにそこに炊き立てのご飯を乗せたが、熱くて、一瞬でジャーに放り込んでしまった。
こんなに熱いと握れないじゃないか。みんなどうやって握ってるんだ??
と考えながら、私は中に入れる筋子に思いを馳せていた。
筋子、ぽ子の大好物なのだ。
ご飯と筋子のバランスはどんなもんだろう?筋子、小さかったかな?
筋子が小さい→味が足りない、そこでご飯に塩を混ぜるという事を偶然思い出した。
そうだった、そうだった、ボールにご飯入れて、そこに塩して混ぜてたんじゃん。その間に冷めるよね。
スキーに行ってた時のおにぎりの型は、上半分がなくなっていた。
観念して私のこの手ひとつで握ることになったのだが、食べ手が気の毒である。
その気の毒な食べ手は、写真家板東氏であるのだが。
気難しい人だったらどうしようかと心配していたが、物静かで暖かい、素朴な感じの人であった。
アシスタントは奥様と思しき方だが、この方は素晴らしい猫使いである。
リラックスするように遊ばせつつ、板東氏の望むポーズに持っていくのだ。
結果的に、エルが自ら休憩するほど遊んでもらった。
エルが自ら休むなど、初めてじゃないか?
そう、予想通り、エルだけがいつも通りに遊んでいた。
ラは隠れて、ミも引っ込んでしまい、人見知りしないエルは喜んで奥様と戯れる。
それをカシャカシャカシャカシャ、惜しげもなくジャンジャン板東氏は撮っていく。
一体何枚撮ったんだろう?軽く100枚は越したんじゃないか?
ミもラも何とか引きずり出して撮ってもらったが、臆病ラなどは恐怖のあまりに固まってしまったので、かえって助かった。
ミはタワーの上で安心したのか、そのまま動かなかった。
そのタワーで3匹のショットを撮っていたのだが、静かになると「・・・う~・・・。」と低く唸る声が聞こえる。
「・・・今、誰かウーって言った??」
確かに聞こえた。でも3匹とも表情は変わらず、それが誰かがわからない。
「う~・・・。」誰だろう??猫じゃないのか??
そして、ラのアップを撮ろうと寄ったとき、「グー!!」と言ったので、犯人がわかった。
臆病者のラはじっと大人しくしながらも、ひとりで勝手に唸っていたのだ。
アハハ、頑張ったね、ラ。
1時間ほどであった。その間、ずっと撮っていた。
何かに使ってもらえれば嬉しいのだが。
板東さん、奥様、本日は本当にありがとうございました。
そして今日も歩く。
今回は、田無~ひばりヶ丘だ。
少しずつウォーキングも定着してきて、それによって欲しいものも出てきた。
両手がフリーになるような、たすきがけできる大きめなバッグだ。
なので、今回は田無とひばりのデパートに寄った。
ショッピング♪
見るべきものはウォーキング用の安いバッグだけのはずだが、完全にショッピングである。
舐めるように店内を巡り、ミツバチのように店から店へと移っていく。
で、欲しくなったのは4千円のバッグで、実際には何ひとつ買わなかった。
時間の無駄をさせたら天下一品ぽ子である。
じゃなくて、贅沢な時間の使い方を知っているぽ子なのである。
疲れた。
帰りのバスで、降りるバス停の1つ前で、我慢できずに目を閉じた。
寝れっこないと思ったが、寝た。というか、入り口まで行った。
私は疲れていたのだ。
その時頭の中では大きく白抜きで、「疲れたの→」という字が流れていた。
「の」の後はその「の」を伸ばすように矢印が延々伸びていた。
伸びで伸びて曲がってくねっていたら、バス停に着いたのだ。眠かった。
家に着いてソファに座ったら、そのまま寝てしまった。
頑張ったの→
飲んでるが、今日は長持ちしない予感。