人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

カリカリへ

今日の朝ご飯はホットドッグである。

長細いのを2本ずつ、ダンナと娘ぶー子に出した。

ダンナはぶー子の1本分の時間でペロッと2本食べた。

私の予想だとぶー子は1本残すはずであった。

卵の方でなくソーセージの方を残してもらいたいと願っていたが、なぜか今朝は全部食べて出かけて行った。

あぁ・・・私の朝ご飯が・・・。

冷蔵庫を開けると大好物の筋子が賞味期限の切れた状態で見つかったので、ご飯に乗せて食べた。

うまかった。

おかわりまでしてしまった。

昼には昨日作ったうどんの残り汁でもうひとうどん食べる予定だったのだが、最後にまともに野菜を食べたのはいつの事だったか・・・。

毎日ラーメンラーメンうどんラーメン納豆ご飯卵ご飯的な昼飯に、夜は肉である。

家族に出す分にはちゃんと野菜も入れるのだが、「あ~んして♪」とでもしてもらわないと自分の口に入る気がしない。

キャンプの道具は昨日でだいぶ片付いたが、まぁ基本が散らかっているのだ。

平日の5日間かけて少しずつとりかかるのだが、大抵月曜日は使い物にならない、歯医者が入ってたりして何もできなかったり、祭日が入ってたり、不覚にも飲みすぎて翌日半日つぶれてしまったり、単純にかったるくてやる気がしなかったりと何かが起こる。

なのでいつまでたってもまともに片付かないのだ。

日曜の焼き肉のホットプレートは今日やっと洗った。

洗っても干す(拭くなどという不経済なことはしない)場所がなく、今朝までテーブルの上に汚れたまま乗っていた。

昨日までの食い放題で猫が散々吐いたが、ゲロの中に焼き肉のコゲが混じっていた。

そのようにコゲをたくさん乗せたままのホットプレートの横で、昨日も今日もご飯を食べたのだ。

やっと片付いた。

上半分だけ。

下の半分はまだテーブルの上にある。

庭を覗くとまた雑草が成長していた。

前回のトゲッソーとはまた別の、細長い麦のような雑草だ。もう腿ぐらいの高さである。

こんなもの、いくら生えようがぽ子は屁でもないが、隣人は毎日この庭の前を通るのである。芝生も結局まだ刈ってないのでボーボーである。

この最後のギリギリ「恥ずかしい」という虫のような羞恥心で、ぽ子家はゴミ屋敷にならずに頑張っているのだ。

とはいってもこの麦みたいなのに気がついたのはもう結構前だ。

物事には優先順位がある。

見栄張って自分は気にならない麦みたいなのを抜くのと、流しにたまった皿を洗うのと、もしくは洗濯と、または風呂掃除と、どちらが先かは一目瞭然である。

それにさっきも書いたが基本が散らかっているのだ。なかなか麦を抜くチャンスがない。

で、今日がチャンスだったかと言うとそうではない。

チャンスなど永遠にない事に気付いたのだ。

やっと庭に出て麦を抜いてきた。所要時間5分。

もっと早くやるべきだった。

猫の自動エサやり器もやっとどかした。

文字通り風呂場の脱衣室にどかしただけで、まだ片付けた訳ではない。

先住の姉妹猫が毎日昔話に出てくる阿呆のように食べまくり吐きまくったお陰で、残ったエサはあと少しである。

もうこうなったらこれは一度脱衣室に退かせ、今後のご飯はここから少しずつ出す事にしようと思いついたのだ。

残ったエサを従来のエサケースに戻す手間がなくなったじゃないか。

今日もぽ子の合理化が光る☆

しかし、仕事から帰って風呂に入ろうと思ったらちびエルがついてきて、この脱衣室のエサをカリポリと食べたした。

おおっ?

乾燥エサ食べてるよ、エルが。

エルのご飯はカリカリに缶詰を少し混ぜたものだ。

カリカリだけで食べてくれれば泊りの旅行にも先住猫と一緒に置いて行くことができるのだが、缶詰を1日出しっぱなしにするのもよろしくないだろうし、先住猫姉妹はもの凄い大食らいなのだ。

別々に食べさせている今だって隙を見てはエルのこのブレンド飯を食べてしまうのに、猫だけの無法地帯になったら「誰の飯」どころではないだろう。

つまり、エルがカリカリだけで食べるかどうかに私たち人間だけのバカンスがかかっているのだ。

実は今、どうしても行きたい温泉宿がある。

この頃毎日のように会社でその話をしているが、行きつくところはエルである。

ところがどうだ、エルが頼みもしないのにカリカリ食べてるぞ。

これならもうひと頑張りで缶詰、卒業できるかもだ。

しかし次なる難関はエルと離れられるかどうかである。

実はこちらのハードルの方が高かったりするのであった。