人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

バカ

相変わらずダルダルである。

平日の日常が戻り、もう飲まなくていいのかと思うといい加減ホッとしてしまった。

ところで週が明けて金曜の飲み会の話をしたが、「そういえばネタがありませんね。」と言われた。

そういえばネタがありませんよ。

いつもならきれいサッパリなくなる記憶もところどころ残ってたし、何喋ったかは良く覚えてないが、ひどい粗相をした記憶がないのだ。

これまでの飲み会の私の乱れっぷりは、いまだに話題になることがある。それを思えばこれは快挙だ。

ぽ子、きちんと飲めたよ。

みんなが気を使って黙ってくれてるのでなければの話だが。

冷麺がなくなっていた。

昨日のうちにトッピング類は揃えたが、肝心な冷麺がもう売っていなかったのだ。

もうトッピングの調理は済ませてしまったから、何が何でも冷麺を手に入れなくてはならない。

そこで今日はスーパーのハシゴを余儀なくされた。

とは言えすぐ近所には2軒もスーパーがあるのだ。

私は2軒目の大型スーパーに望みを託したが、果たしてそこにも冷麺の姿はなかった。

冷やし中華とつけ麺はあるのに、なんと冷麺の見限られることの早さよ。

何度も書いているが、私は本がないと料理ができない。

スーパーのド真ん中の冷麺の去った棚の前では、どうにもできないのだ。

しかしヤツはあっさり「商品入れ替えのための値下げ品」のワゴンで見つかった。

このワゴンを見つけるのには手こずったが、この中にたったひとつだけ入っていたのだ。

しかも30%引き。勝った。

良く見るともとの値段が2人前で550円もしたが、そんな高級品を30%引きで食えるのだ。

袋はもうクタクタの乾麺で数本折れているのが貧乏臭くて切ないが、とにかくこれで冷麺が確保された。

次には娘ぶー子のバイトしている、隣の薬局へ行った。

特に買う物もなくトボトボ歩いていたが、顔を上げると向かいに住む夫婦が立っていて、バッチリ目が合ってしまった。

この間もここで会ったのだ。3人同時に爆笑。

しかし、ぽ子んち界隈は全くと言っていい程近所づきあいがない。

せいぜい挨拶して軽く当たり障りのない話をするぐらいなのだが、この夫婦は良く顔を合わせるのでそういう意味ではかなり親しい方になるはずだ。

日曜にベロンベロンに酔って、エルを担いでタバコを買いに行った時にも会ってしまった。

酔っていたので「昼間っから飲んでてエヘヘ・・・。」と余計なカミングアウトをしてしまったが、何と「私もよ~~♪他にやることなくて。」と彼女は言ったので、神のお告げほどぶったまげた。

そんな人間(♀)がこんなに近くにいたなんて。

2世帯なのか、表札が豊田・安部(仮名)となっているが、どれが彼ら夫婦の名字かわからないので「とよだあべ」と我が家では呼んでいる。

良く見ると小さくもうひとつ名字が書いてあったが、もう無理、覚えられない。所詮、他人のような親しさなのだ。

さて薬局でバッタリ会ってしまったのだが、比較的良く会うというだけなのだ。言葉が続かない。

3人でアハハ・・・と笑ったまま膠着状態なので、そのままススス・・・と猫のエサ売り場に笑いながら移動した。

ところが振り切ったと思って後ろを向いたら、彼らもそこにいたのだ。

「バカネコのご飯をね・・・(笑)」とおっしゃったので、つい「うちもバカネコのご飯を・・・(笑)」と言ってしまった。

バカネコ!!

持て余した近所付き合いのために、エルたちをバカネコ呼ばわり。

いちばんのバカはぽ子、お前だぜ・・・(泣)

別に猫のエサなど買う予定はなかったのだが、このまま動くわけにはいかず「ねこのおやつ(105円)」だけを手に取った。

このおやつでバカネコ呼ばわりをぜひチャラにしてもらいたい。

この後レジで会い、自転車置き場で会い、その度ヘラヘラ意味もなく笑った。

うだつの上がらないオヤジみたいである。

思えば私はいつもこうしてヘラヘラ笑っている。そういえば昔付き合ってた人で、あんまり笑うのでしまいに怒り出したヤツがいたな。

でも結構笑うのも疲れるのだ。

今日も疲れたよ・・・。