人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

終わった・・・

ぽ子の夏休みが終わってしまった。

お盆休みから旅行、その後の日曜まで、もちろん合い間合い間に仕事の日もあったが、私には長い夏休みであった。

この間、「頑張る」という言葉はどこにも存在しなかった。

仕事のある平日も夏休み気分で、家では全く何をする気も起こらなかった。

おかげですっかりまともな平日の過ごし方を忘れてしまった。

確かナチュラル・ハイだとか言ってやけに盛り上がっていた気もするが、それがどういうものだかも忘れてしまった。

催眠術にでもかけられていたようだ。こうして夢から覚めて客観的に見ると滑稽なものだ。

しかし催眠術だろうが滑稽だろうが、それで私がこのナメクジみたいな生活から這い上がれるならそれで良かったのに。

もう一度本を読むところから始めなくてはならない。

そういえばあの本も7月のはじめに借りたまま返してないな。

どうしてこう忘れっぽくだらしがないのだ。

パソコンのモニターの前にはレシートがたまっている。

家計簿をつけ始めたのだ。笑うがいい。なぜかできると思ったのだ。

この家計簿にはダイエット日記もついていて、毎日体重と体脂肪を記入するようになっている。

風呂場のメモには私の一向に減らない体重と体脂肪がビッシリ書かれているが、気まぐれにメモるので、もはやそれがいつのものだかわからない状態だ。

今日から心を入れ替えて頑張ろうと思っていたのだが、起きてみると旅行の荷物と昨日のミニ宴会の残骸に、車にのっていたゴミが数袋、地図数冊、懐中電灯。

車検に出すんで車の中を整理したのだ。注:ダンナが。

起きるなりウンザリだ。くじけそう~。

洗濯もしたが、なんと、昨日の分が干しっぱなしであった。

あれを入れてこれを干すのか(泣)

「昨日の分、今、取り込むのと、今日の分干すのとどっちがいい?」娘ぶー子に言う。

「はぁ?!今!?」

おもしろいもので、洗濯物干してくれだとか入れてくれだとか単体で頼むより、選択肢を持たせたほうが抵抗が少ない。

「お前が昨日取り込むのを忘れたんだからお前が入れるのが当然だろー!」と私なら言うが。

しかし、もしそう言われたら「じゃあ干せ。」と言うだけの事だが。

ぶー子は取り込む方を選んだ。

ヒッヒッヒ、実は昨日の洗濯物は大量で、今日はちょっぴりだったのだが、選んだのはぶー子である。私のせいではない。

「で、朝ご飯は?」

ぶー子に聞かれるが、実は、ない。

ご飯は昨日炊いたが、注:ぶー子が。しかしおかずが見事にないのだ。

ダンナは納豆で食べて行った。

私はここでも「納豆とのり」の選択肢をぶー子に与えた。

ぶー子は諦めてのりご飯を食べたが、昨日の晩も私たちのミニ宴会の残り物の焼き鳥2本と、旅行の時に買った(注:往路)パンの残りだけであった。

私はぶー子がバイトから帰った時にはもう、飲み過ぎて寝ていたのだ。

「明日から頑張る。」そう思いながら寝たはずだった。

朝ご飯はぬかったが、朝ご飯の計画&買い出しは昨日の領域である。昨日はまだ夏休みだったのだから仕方がないの!

しかし、旅行の荷物を片付けるのが精一杯だった。

冷蔵庫を開けたら、枝豆(注:古い)がたっぷり乗った直径30cmほどの皿が一番上から落ちてきた。

もちろん皿は割れ、枝豆は散乱した。

もう冷蔵庫はどの部屋も一杯で酸欠ライブ状態だ。

メインの扉など、本当は閉まっていない。

ギューーーーッと扉を押してそっと放す。ギリギリのところで閉まっているのだ

くしゃみをしたら外れる、メタボさんのボタンと同じだ。

いつ何時、何の刺激で開くかも分からない。

まぁ何かの刺激で開くのが、枝豆落ちた後で良かったが。

待った、何かの刺激で開かないようにしないといけないのだ。

今日はもう旅行の荷物で終わったからそれは明日。

・・・のつもりで。