人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

おさんぽ猫

気が付いたらベッドで寝ていた。

昨日の服のまま、ベッドの上で伸びていた。

横にはちゃんとパジャマに着替えたダンナが寝ている。その間にエルが小さく丸くなって寝ていた。

ウッ。頭痛い、気持ち悪い。起きてる場合じゃない。

またすぐ目を閉じた。

次にはダンナがジュースを持って上がってきた。

あ、ありがたい。喉が渇いて死にそうだ。

全然足らぬ。

買ってきてくれとそこまで出かかったがやっと飲み込んで、再び寝る事にした。

寝るしかない。起きていても地獄だ。

次に起きたときには吐いた。

次には「何食べる?」とダンナに起こされた。ラッ、ラーメンだ!!はいはい、起きますっ。

吐き気を我慢して、立川まで食べに行った。

食べたら具合は良くなったが、今度は眠くなる。ホントにクズだ、人間の。倒置法。

コジマに行く。

ジャジャーン、エルのリードを買うのだ。

エルはまだ子猫なので、色んなことができるようになる可能性を持っている。

かと言って芸を仕込むような事はしたくない。

「気が付いたらこんな事ができるようになってた」という感じが望ましい。

そこで今やっているのは肩乗りだ。

これは時々見かけるので、それ程難しい事ではないだろう。

そこで、室内の移動は極力肩に乗せてするようにした。

楽ではなさそうだが、何とか今のところ頑張って乗っている。

次なる目論見は「おさんぽ猫」だ。

時々猫を散歩させている人を見るが、あれは一体、猫にとってどうなんだろう?

飼い主の自己満足ではないかと思っていたが

自己満、上等♪

まぁ、外に慣らしておいた方が何かといいかとも思ったのですが。

そこで安心して連れ出せるように、リードを買うことにしたのでした。

行ってみてわかったのだが、私が欲しかったのはハーネスというものであった。

首輪に紐をつけてひっぱると「グエ」となりそうなので、胴を引くようなタイプのが良かったのだ。

「外に出すとなると・・・。」

「寒そうだねぇ・・・。」

洋服を見てみる。

これまでは犬ですら服を着せるなんてアホかと思っていたが、何だかわかってきたぞ。

きっかけは「寒いでしょうに(泣)」という親心だ。

ところが着せてみるとうん、結構かわいいじゃないかと。

ところが値段は人間並みだ。

我が家のレベルで言えばさらに3倍だ。

そこで、コジマの上にある100均のペット用品の売り場に行って見た。

300円。

コジマに比べればバカ安だが、100円の中にあると高く感じるから不思議だ。

ここで300円の高級犬用Tシャツとパーカー(猫用はなかったのだ)を購入。

しかし、こんな小さい子猫にブカブカの服を着せた上にハーネスをつけて散歩などしたら、親バカ丸出しだろう。

思い浮かべてみたらかなり恥ずかしいものがあった。

それ以前に、これは難しい願いであることがすぐわかった。

家に帰り早速服とハーネスをつけてみたが、嫌がって脱いでしまうのだ。

そもそも服もブカブカなのだが、ちょうど良くても嫌がりそうな感じだ。

それでも無理矢理着せて玄関に行くと、ブルブル震えだした。

・・・ちょっと強引だったかな?

諦めて全部脱がし、部屋に戻す。

エルはまたイキイキと走り回る。

しかしまだ私は諦めなかった。

どうせまだ西川口の病院に通うのだ。

車にぐらいなら慣らしてもいいじゃないか。

そこで今度は娘ぶー子のお迎えに行く時に連れて行った。

青いフリースの星の模様の入ったパーカーの上に、ハーネスを付けて抱いて出る。

これまで外出はキャリーバッグだったので、初めての試みだ。

やはりブルブル震えていたが、車に乗ってしばらくするといつものように遊び始めた。

そしていつもの調子が戻ると、もぞもぞ動いて服をハーネスごと脱いでしまった。

服が脱げたエルはそれが本来の姿なのだろうが、すっ裸みたいで何だか野蛮に見えてしまった。

まだ諦めないぞ。

少しずつ努力をするぞ、こういう事には。

ハッ、マッサージ、やってなかったなぁ。

薬もやらなくては。

こっちの努力も忘れてはいけない。