気が付いたらベッドで寝ていた。
昨日の服のまま、ベッドの上で伸びていた。
横にはちゃんとパジャマに着替えたダンナが寝ている。その間にエルが小さく丸くなって寝ていた。
ウッ。頭痛い、気持ち悪い。起きてる場合じゃない。
またすぐ目を閉じた。
次にはダンナがジュースを持って上がってきた。
あ、ありがたい。喉が渇いて死にそうだ。
全然足らぬ。
買ってきてくれとそこまで出かかったがやっと飲み込んで、再び寝る事にした。
寝るしかない。起きていても地獄だ。
次に起きたときには吐いた。
次には「何食べる?」とダンナに起こされた。ラッ、ラーメンだ!!はいはい、起きますっ。
吐き気を我慢して、立川まで食べに行った。
食べたら具合は良くなったが、今度は眠くなる。ホントにクズだ、人間の。倒置法。
コジマに行く。
ジャジャーン、エルのリードを買うのだ。
エルはまだ子猫なので、色んなことができるようになる可能性を持っている。
かと言って芸を仕込むような事はしたくない。
「気が付いたらこんな事ができるようになってた」という感じが望ましい。
そこで今やっているのは肩乗りだ。
これは時々見かけるので、それ程難しい事ではないだろう。
そこで、室内の移動は極力肩に乗せてするようにした。
楽ではなさそうだが、何とか今のところ頑張って乗っている。
次なる目論見は「おさんぽ猫」だ。
時々猫を散歩させている人を見るが、あれは一体、猫にとってどうなんだろう?
飼い主の自己満足ではないかと思っていたが
自己満、上等♪
まぁ、外に慣らしておいた方が何かといいかとも思ったのですが。
そこで安心して連れ出せるように、リードを買うことにしたのでした。
行ってみてわかったのだが、私が欲しかったのはハーネスというものであった。
首輪に紐をつけてひっぱると「グエ」となりそうなので、胴を引くようなタイプのが良かったのだ。
「外に出すとなると・・・。」
「寒そうだねぇ・・・。」
洋服を見てみる。
これまでは犬ですら服を着せるなんてアホかと思っていたが、何だかわかってきたぞ。
きっかけは「寒いでしょうに(泣)」という親心だ。
ところが着せてみるとうん、結構かわいいじゃないかと。
ところが値段は人間並みだ。
我が家のレベルで言えばさらに3倍だ。
そこで、コジマの上にある100均のペット用品の売り場に行って見た。
300円。
コジマに比べればバカ安だが、100円の中にあると高く感じるから不思議だ。
ここで300円の高級犬用Tシャツとパーカー(猫用はなかったのだ)を購入。
しかし、こんな小さい子猫にブカブカの服を着せた上にハーネスをつけて散歩などしたら、親バカ丸出しだろう。
思い浮かべてみたらかなり恥ずかしいものがあった。
それ以前に、これは難しい願いであることがすぐわかった。
家に帰り早速服とハーネスをつけてみたが、嫌がって脱いでしまうのだ。
そもそも服もブカブカなのだが、ちょうど良くても嫌がりそうな感じだ。
それでも無理矢理着せて玄関に行くと、ブルブル震えだした。
・・・ちょっと強引だったかな?
諦めて全部脱がし、部屋に戻す。
エルはまたイキイキと走り回る。
しかしまだ私は諦めなかった。
どうせまだ西川口の病院に通うのだ。
車にぐらいなら慣らしてもいいじゃないか。
そこで今度は娘ぶー子のお迎えに行く時に連れて行った。
青いフリースの星の模様の入ったパーカーの上に、ハーネスを付けて抱いて出る。
これまで外出はキャリーバッグだったので、初めての試みだ。
やはりブルブル震えていたが、車に乗ってしばらくするといつものように遊び始めた。
そしていつもの調子が戻ると、もぞもぞ動いて服をハーネスごと脱いでしまった。
服が脱げたエルはそれが本来の姿なのだろうが、すっ裸みたいで何だか野蛮に見えてしまった。
まだ諦めないぞ。
少しずつ努力をするぞ、こういう事には。
ハッ、マッサージ、やってなかったなぁ。
薬もやらなくては。
こっちの努力も忘れてはいけない。