ぽ子は怖い話が苦手です。
ついつい聞いてしまったりするのですが、後で必ず後悔するので
ある時からもう絶対に聞かないことにしました。
それでも「怖い話」というのはつい聞きたくなるのもので、
「自分には起こりえない話」ぐらいは聞いてもいいかという事にしました。
ところが「怖い話」が自分の身に起こってしまった。
最初は娘ぶー子が体験した。
記事にもしたが1ヶ月ほど前のある晩、ダンナはぶー子の部屋で寝ていた。
ぶー子は私が寝る寝室で寝かかっていた。
私はリビングで起きていた。
そこへぶー子からメールが来た。この距離でメールだ・・・。
「今、誰か来た?」
私はずっとリビングにいた。
「お父さんじゃないの?」
「お父さん、寝てる・・・。」
後で聞いたら、ドアが勝手に開いてまた閉まったと。
この家のドアはレバーを下に下げると開くタイプだ。
う~ん、勝手に開くか?
きっともともとちゃんと閉まってなくて、風か何かで閉まったのだろう。
寝室の窓は夜開けているのだ。
そんなんで、この時はあまり気にしなかった。
ところがこの間、同じ事が私が寝ている時に起こったのだ。
しかもドアの外の廊下には娘ぶー子がいた。
「今、開けた?」
「ううん。開けてないし、誰も来なかったよ。」
ここで初めてメチャメチャビビることになったのだ。
ぶー子が言った時は「風だ」とか何とか言って取り合わなかったのに、現金なものだ。
確かに開いた。
少しだけ開いて、廊下の明かりが入ってきたのだ。
きっとまたちゃんと閉まってなかったのだろう。
窓も開いてたし、風で閉まったのだ。
全力でそう思う事にした。
努力して思った甲斐があり、だんだんそう思い込めるようになってきた。
そこで気が緩んだ。
「2度もドアが開いて不思議だったね~。」
「風のせいだ」と努力して思い込んだくせに、蒸し返してしまったのだ。
このあとのぶー子の言葉を聞いて泣きたくなった。
「実はそれだけじゃない。」と・・・。
ま、マジ!?
まだ何かあるのか。
何があったのだ。
気になる、気になるけど怖い。怖いけど気になる。
私が毎日ひとりで寝ている寝室なのだ。
散々ひとりで「あ~、どうしよう。」「話して。」「やっぱ待って。」とオロオロし、
「それは怖いか?」「聞かない方がいいのか?」「よくあるのか?」と質問を繰り返し、
「気のせいの可能性もある」と言うので、我慢できずに聞いてしまった。
「1階にいたら寝室の方でガタン、って言うんだよね。猫かと思って見に言ったら誰もいなかった・・・。」
ほー。
確かに。
実はこれまで私も何度か、2階で物音がするのを聞いたことがある。
結構頻繁にあるので、外の音が何かの加減で家の中から聞こえるような気がするのだろうという事にしていたのだ。
そう考えるとそんな気もする。
そんなものなのだ。
怖いと思えばいくらでも怖い。
怖い思いをしたくないので、「風」と「外」という事でいこうと思う。
これ以上何も起こらないことを祈る。